杉野遥亮“宮本”、亡き宇田からのメッセージに救われる「山を諦めない勇気をくれたのは君です」<マウンテンドクター>

2024/08/18 19:55 配信

ドラマ レビュー

「マウンテンドクター」第6話より(C)カンテレ

MMTのメンバーたちに意識の変化が


宮本不在の中、家族で登山中に嘔吐や腹痛などの症状が現れた小児患者が運ばれてきた。MMTのメンバーたちは原因を突き止めようといろいろと調べたが、痙攣が止まらない。院長の松澤と一緒にその様子を見ていた江森は、もどかしさを感じ、小児患者を自ら調べ始めた。

手に紫色の色素が付着しているのを見つけると、患者の発見された場所を確認し、それがブルーベリーに似ている“ヨウシュヤマゴボウ”だと気付いた。原因が分かり、処置が行われたが、江森は松澤に「この程度の知識もないならMMTなんてもう解散した方がいいんじゃないのか」と辛辣な言葉を投げかけた。そして、MMTのメンバーもその言葉に何も返すことができなかった。

MMTの活動に積極的ではなかった小宮山(八嶋智人)や掛川(近藤公園)らも、江森の言葉はかなりこたえたようだが、その言葉が山岳医療に向き合うきっかけに。それは、麻酔科医の村松(岡崎紗絵)や看護師・鮎川(宮澤エマ)、オペ看護師・平(トラウデン直美)も同じで、それぞれが勉強し、勉強会も開いて知識を深めた。

「マウンテンドクター」第6話より(C)カンテレ

それぞれの考えを話し、意思を固める


小宮山がMMTのメンバーを招集し、「MMTの今後について話がある」と言って、「宮本一人が外れたくらいでMMTが解散なんて悔しいと思わないか?」と問うた。そして、「自分にはまだ足りないことがあると、学べることがあると思い知った」と告白。

掛川も「自分がMMTに呼ばれた意味が分かりました」と言って、「循環器内科医として、私のポジションと役割があったのに、宮本先生だけに責任を押し付けたままなのは違うと思います」と考えを伝えた。

村松、鮎川、平もそれぞれ同じことを思っており、MMTのために頑張ろうと意思を固めた。

江森が院長から託された絵葉書


院長の松澤は、江森が宮本に厳しいことを言ったのは、彼に期待をしているからだろうと考え、病院に届いた“絵葉書”を江森に託した。

江森は宮本を呼び出し、「山は恐ろしい。浅はかな知識と経験じゃ、いつか誰かを不幸にする。だから、ずっとMMTには反対だった」と自身の考えを伝えつつ、「もしかしたらMMTは変われるのかもしれない」と言って、松澤から託された絵葉書を宮本に渡した。

送り主は、亡くなった宇田。そこには「妻が亡くなったあの日、私の魂は死んだ」という書き出しで、「そんな私を救ってくれたのが山だった」と記されていた。妻が登った山を登ることでデートした気持ちになり、生き直すことができた、と。そして、「山を諦めない勇気をくれたのは君です。宮本先生、ありがとう」と、名指しで感謝の気持ちがつづられていた。

宇田の絵葉書のメッセージが、悩み迷っていた宮本の背中を押してくれた。

その後、宮本の父が行方不明になり、山で見つかり病院に搬送されてきたが、小宮山の「何してんだ宮本! 早く着替えてこい!」の言葉で、宮本がMMTに合流。宮本が加わったMMTの処置を見ていた江森の表情に厳しさはなく、安心したようにも見えた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

「マウンテンドクター」第6話より(C)カンテレ