宮廷に戻ったイ・フォンは、行幸で知った現状を鑑みながら宮廷のものたちの仕事ぶりを指摘していく。苦しんでいる民衆のために言葉を尽くし、それを食い物にしている臣下たちを追い詰めていくイ・フォン。働いたものの名簿、工事の進行状況と経費の使用内訳などをまとめさせ、責任を問うと激しく指摘する。
その場で叱責されたものの中には、王妃であるユン・ボギョン(キム・ミンソ)の父ユン・デヒョン(キム・ウンス)も含まれていた。ユン・デヒョンはその夜、臨時の都巫女と密約を交わし、呪術を使うよう指示を出すのだった。
夜、ユン・ボギョンがイ・フォンを訪ねる。後宮に入って子を産みたいとするユン・ボギョンに、イ・フォンは理解を示したふりをして直後にあざけるように笑う。「私はその偽善が嫌いだ。あわれみを狙った心にもない発言もな」と強い言葉でユン・ボギョンを責め立てる。
部屋をあとにしようとしたユン・ボギョンは、死人であるホ・ヨヌばかりを見るイ・フォンに「いつまでこの私のことを辱めるのですか」と問う。しかし振り返ったとき、イ・フォンは胸を抑えて倒れていた。
床に伏したイ・フォンは、キム・ジェウンにウォル(ホ・ヨヌ)を探すように命じる。絶対に何かを隠していたと察したうえで、「似ていた。生きていればあの姿のはずだ」と言葉を重ねるイ・フォン。キム・ジェウンは命令に従って急ぎ馬を駆けさせるが、以前招かれた家は既にもぬけの殻だ。
一方、チャン・ノギョンのもとを宮廷の者が訪れる。彼らは大王大妃(テワンテビ)・ユン氏(キム・ヨンエ)の命によってチャン・ノギョンを連れ戻そうとしていた。チャンシルにウォルたちを任せたチャン・ノギョンは、男たちから星宿庁に戻るように指示を受ける。
その場での連行を断り、自分から訪れるからと言って男たちを下がらせるチャン・ノギョン。しかし手ぶらで帰ることのできない男たちは、強引な手段を取るのだった…。
第7話では、大人となった登場人物たちが出会う運命的なシーンが訪れる。まだ記憶の戻らないウォルことホ・ヨヌと、確信に近いものを感じているイ・フォン。そして言葉を交わすこともできないまま、同じくホ・ヨヌを見つけたヤンミョングンと三者三様のいまが描かれた。
それぞれが運命に手繰り寄せられるように距離を詰めて行くなか、再びユン・デヒョンらの暗躍が始まる。イ・フォンの病状は、外戚派による工作なのだろうか。だが子を為していないイ・フォンを、ホ・ヨヌのように排するわけにはいかないはず。いったいどのような絵図を描いているのか、今後の展開にも注目が高まる。
王として政治にしっかりと向き合っているイ・フォンの成長、記憶を失っても理知的な女性へ成長を遂げたウォルらが織りなす「太陽を抱く月」。Huluにて全20話が配信中だ。
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