かねてより「八犬伝」の映画化を切望していた曽利監督は、「山田風太郎さんの小説『八犬伝』は最高傑作だと思っているので、映画化できてすごく幸せです」と噛み締めるように語る。
「ゴジラ-1.0」で知られる山崎監督は、(「八犬伝」の映画化を聞いた時)「ふざけんなよ!」と思い、さらに自身で「八犬伝」を映画化したかったことを告白。しかし、曽利監督の映画化について「超エンタメでありながら、虚と実という哲学的なテーマを描いているところが面白い。贅沢な映画」と太鼓判を押す。
これまでに「アバター」「アベンジャーズ」などに携わり、本作にはVFXスーパーバイザーとして参加した上杉は、「VFXでしか成り立たない壮大なスケールや、シームレスなVFXの役割にもものすごく価値がある」と力説。
その上で、本作については「【虚】でスタートダッシュをかけて、びっくりするようなタイミングで【実】になるのがすごく絶妙」と手ごたえを感じているそう。
本作で主人公の滝沢馬琴を演じる、役所広司を主演に迎えた「PERFECT DAYS」の監督である巨匠ヴィム・ヴェンダースは、「19世紀の伝説の戯作者・馬琴として、またもや最高の演技でもてなしてくれる」と役所を絶賛。
「八犬伝」ゆかりの地である千葉県南房総市出身のタレント・高山一実は、「虚と実、2つの世界を交錯する映画は2倍楽しい!あっという間の149分でした」と、本作ならではの2パート構成に満足の様子。
「北斗の拳」で知られる漫画家の原哲夫は、「滝沢馬琴の人生を全てかけての創作やその生き様など、僕の仕事にもリンクする感覚がジンときました」と、クリエイターとして共感と感動を覚えたという。卓球選手の平野美宇は、「いくつものストーリーが同時進行していて、どうなるのかハラハラドキドキして感動の結末でした」と、本作に魅了されたことを明かしている。
ほかにも、江戸文化にも造詣が深い作家の荒俣宏、ソチオリンピック銀・銅メダリスト・葛西紀明選手など、さまざまなフィールドで活躍する著名人からのコメントが多数届いた。