京都を出て、大阪・船場にある藤吉の実家「北村屋」へとやって来た2人。だが、そこには愛想のかけらもない藤吉の母・啄子(鈴木京香)が待ち構えており、さらには藤吉の許嫁だと楓(岡本玲)を紹介する。
この啄子が、とにもかくにも“強敵”なのだ。てんを女中扱いし、まるで雑巾のようにこき使う。「君の名は」(1991〜92年)でヒロインを務めていた鈴木が、26年の時を経て、存在感たっぷりに朝ドラに凱旋(がいせん)する。
“いけず”な姑として思い出されるのは、「ごちそうさん」(2013〜14年)でキムラ緑子が演じていた和枝。ヒロイン・め以子と「お互い死ぬまで“いけず”し合う」と約束したほどで、「わろてんか」の啄子と同じく、船場言葉でヒロインをいびり続ける。
また、姑ではないが、「てっぱん」(2010〜2011年)のヒロイン・あかり(瀧本美織)の祖母である初音(富司純子)なども、“いけず”だという設定だった。「あさが来た」(2015〜16年)では新次郎(玉木宏)の母・よの(風吹ジュン)が、あさ(波瑠)との付き合い方について「いけずやろか?」と口にしている。
これら全て、NHK大阪局制作の朝ドラ。“いけず”自体が関西地方の言葉なのもあるだろうが、“いけず”キャラは下半期の朝ドラの定番なのか?
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