木皿泉流!人生を肯定する幸せな“道草”がここにある

2017/12/15 17:56 配信

ドラマ

12月16日(土)は、「平田家の人々」を放送(C)NHK


「第二夜」で描かれるのは、頼りないけど憎めない父・平田小吉(杉本哲太)とのんきな母・小麦(石田ひかり)、高校生の娘・歩(蒔田彩珠)の家で巻き起こるコメディー「平田家の人々」。

ニュージーランドから家出をしてきたコンド―君(遠藤史人)のささいな行動を巡り、家族げんかに発展してしまった平田家。けんかしながらも、仲の良さがにじみ出る平田家を見て、コンド―君はいつの間にか家出の目的を果たす。一体何が目的だったのかは、番組を見てのお楽しみ。

マキタスポーツ演じる神様はどんな人の隣にいる?(C)NHK


そして、第一夜とストーリーテラーは変わらず、「神様」と名乗る男が務める。

「神様なんて、どこにいるんだってお思いのあなた」とテレビの外に語りかけながら、神様の仕事をまっとうするむさ苦しい男。神様はどこにいるのかって? それも、番組を見てのお楽しみ。

「第二夜」でも“ひふみん”の自由さは変わらず(C)NHK


“ひふみん”も相変わらず街をぶらぶらしている。

このドラマのストーリーテラーが言うように、「神様を人が信じなくなったら、神様の見た目がむさ苦しい男になってしまう」んだとしたら、人々がまだ神様のことを信じているから、“ひふみん”が神様全とした“ひふみん”の姿でいられるのではないか。

そんな突拍子もないことまで想像させてくれるのは、同作がファンタジーと日常を地続きで描いているからだろう。

アイドルも吸血鬼も、コンドー君も、師走で誰もが忙しい時期、短いドラマで幸せな“道草”をしてみませんか?