――三輪さんの「黒蜥蜴」を見られたきっかけは何でしたか?
三輪さんの作品は、出演者に知り合いがいたので、その方を見に行きまいた。三輪さんのお芝居を拝見するのは初めてでしたが、視覚的にすごく豪華で、セットも衣装もきれいで華やかでした。
――今回はどのような「黒蜥蜴」なると思われますか?
最初、三輪さんの「黒蜥蜴」のイメージが固定概念としてあったのですが、ルヴォーさんのお話を聞いたり、皆さんとのワークショップや稽古をしたりしていたら、もっとシックなモノトーンの世界を考えていらっしゃるんだなという感じがしてきました。
多分、ルヴォーさんの観点から見た「黒蜥蜴」って、きっと三輪さんのとは違う華やかさやすごくグロテスクな部分があって、私が思っていたものとは全然違う舞台になる気がします。
――共演者の方の印象はどうですか?
中谷さんが誰にでも気さくに、分け隔てなくたくさんお話しをされる方なので、すごくすてきだなと思いました。それで、出演者みんなが一つになれたんです。ルヴォーさんはちょっと目が合っただけでも笑顔で「How are you?」と話し掛けてくださって。ルヴォーさんって駄目出しするより、みんなを褒めてくださるんです。だから、その優しさが全体をいい雰囲気にしているんだなと思います。
――衣装もすてきですね。
すごくかわいいです! この袖のあたりとか、すごくこだわって作ってくださって。この網タイツもちょっと毒のある感じで、すごく早苗っぽいです。
――早苗は、黒蜥蜴に美しく見せるという役どころ。美しく見せるために考えていることはありますか?
女性の美しさって、見た目とかスタイルもあると思いますが、私は所作やしぐさ、話し方なんじゃないかと思うんです。舞台って、そういうので、空気感が伝わると思うので。指先とかそういう細かい部分まで意識することで、かなり変わると思います。ワークショップの時に、ルヴォーさんに「バレエのような動きで」と言われたのですが、バレエみたいにおだやかになめらかに動くことは大事かなと。すごく「黒蜥蜴」に合っているんだと思います。踊りは日本舞踊しかやったことはないですが、日本舞踊の動きもバレエのようにゆっくりなので、そういう意味では波長が近いものを感じています。
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