日本テレビ系水曜ドラマ「anone」(毎週水曜夜10:00-11:00)が1月31日に放送された。
第4話は、小林聡美演じるるい子の壮絶な半生と、るい子にしか見えない“幽霊のような”少女・アオバ(蒔田彩珠)の真実が描かれた。
ドラマを見た人はもちろん、ドラマを見ていない人も噛み締めたくなる脚本家・坂元裕二の言葉と、主演・広瀬すずらの熱演を一気に振り返ります!
まずは、人生の哲学編。発砲事件を起こし、最終的には自殺した西海(川瀬陽太)のことを「救えたかも」と思い悩むハリカ(広瀬)に亜乃音(田中)が掛けた言葉。
そして、2つ目のせりふは「落とし物ばっかりするのはいけないこと」と語る玲(江口のりこ)の息子・陽人(はると・守永伊吹)に諭したポジティブフレーズ。
ハリカの言葉は、彦星(清水尋也)の治療費を出してあげたいと大金に執着する日々の中で、ポロッと口をついて出たもの。お金と真剣に向き合うからことたどり着いた心理を端的に表現している。
お次はコミカル部門。ハリカに偶然会ってしまい、しどろもどろにシラを切ろうとする舵(阿部)。テンションが低めな若者・ハリカに「大人なのに」とツッコまれてしまう姿に哀愁と笑いを同時に誘う。
今回、一番の“坂元ワールド”を感じさせた場面は、ハリカ、舵、そしてるい子がタワーマンションのエントランスで、冷徹な音声ガイドと“共演”するシーン。
初めは門番として、ハリカと舵の前に立ちはだかったオートロックの音声。なかなかインターホンを押すところまでたどり着かないヤキモキは「あるある」と納得。
二度目のエントランスでのシーンは、ハリカ&舵がるい子と鉢合わせ。ハリカは「幽霊が見えるんですか?」、舵は「お金返してください」とバラバラに詰め寄る上に、るい子が他人のフリをしようとする中、音声案内も「もう一度…」と演技に参戦。
まるで舞台を見せられているようなコミカルなシーン。「anone」は暗いドラマと思われがちだが、凝ったコミカルシーンも毎回散りばめられているのだ。
そして、「ネコ 流し目」は、ハリカが、西海の自殺に肩を落とす舵を励ますために掛けた言葉。元々は亜乃音が思い悩むハリカに話をそらすため「……あ、ネコが今、流し目した」と言った受け売り。
実際に検索してみると、かわいらしい画像がたくさん見られるので、落ち込んだり気分転換したいときにぜひ思い出したいせりふだ。
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