「西郷どん」小柳ルミ子が明かす、お由羅の“深い愛”

2018/03/06 07:00 配信

ドラマ

小柳ルミ子が、由羅という人物について明かしてくれた(C)NHK

小柳ルミ子が、鈴木亮平主演の大河ドラマ「西郷どん」(毎週日曜夜8:00‐8:45ほか、NHK総合ほか)に出演中。

島津斉興(鹿賀丈史)の側室で、久光(青木崇高)の母である由羅を演じている。西郷吉之助(鈴木)たちの師である赤山靱負(沢村一樹)が切腹に追いやられた「お由羅騒動」の発端にもなった人物で、恐ろしい印象などがある由羅だが、演じている感想などを聞いた。

――今回の大河ドラマへの出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

とってもうれしかったです。役者陣はもちろん、スタッフの方も真摯にプライドを持って取り組んでいる大河ドラマの現場にまた関われるんだと本当に幸せでした。「チーム西郷どん」の一員として下手なパスは出せないぞと、誇りと責任感を持ちつつ参加しています。

――由羅という人物の印象をどのように捉えていますか?

私も撮影に入る前に由羅さんのことを調べたんですけれど、おそらく皆さんが抱いている印象と同じで、非常に恐い人というイメージを持っていました。ですが、その後いろいろと由羅さんについての話を伺うにつれ、母性愛が強く、純粋なかわいらしい女性だったんだと分かってきたんです。そのことを私なりに表現して、伝えられればいいなと思っています。

――由羅の母性愛が、大きなお家騒動をもたらしてしまいますが、どういった目で由羅を見ていましたか?

自分の息子を守りたいという深い愛情は、どの時代でも母が持っている普遍的なものだと思うので、それは由羅さんが特別ではないと感じます。うそ偽りのない愛情を持った、ぶれない強い人だったんでしょう。一番時代に翻弄されたのは由羅さんだったんじゃないでしょうか。

――演じる上で気を付けていることを教えてください。

せりふで強い言い回しや誤解を招くような言動などもありますが、根底にはその人のことを思う愛情や純粋さがある。意地悪な気持ちでは決してないんだという思いを込めて演じています。

――思い出深いシーンなど教えていただけますか?

斉彬(渡辺謙)に向かって拳銃を向けるシーンですね(1月28日放送・第4回)。自分の命をなげうってでも大事なものを守ろうとした気持ちが爆発したシーンなので、スリリングで台本を読みながら涙がにじんでいました。

――ご自身と由羅が重なる部分などありますか?

由羅さんの経験値にはとうてい及びませんが、芸能界もある意味、戦場ですからね。そこで48年間闘ってきて、今もこうして活動しているということは、私も強いぶれないメンタルを持っているのかなと思います。

――鈴木亮平さんの印象を教えてください。

非常に真面目で勉強家で好青年。明るくて、西郷さんにぴったりじゃないですかね。

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