打って変わって、ダー子(長澤まさみ)ら信用詐欺師が、悪徳富豪たちから大金をだまし取る姿をコミカルタッチで描くクライムフィクションが、「コンフィデンスマンJP」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)。
ダー子は正体不明の信用詐欺師。天才的な頭脳で、難解な専門知識も短期間で習得し、ターゲットをだましていく。
キャビンアテンダントや旅館の仲居、そして時には中国人女優などさまざまな職業人に成り済ますダー子だが、海外には20カ国以上を股に掛けて信用詐欺を働く猛者が実在した! 映画化もされた2人の詐欺師が歩んだ奇想天外な人生を紹介する。
現実にも、ワールドクラスの天才詐欺師が実在する!
『クヒオ大佐』で知られるジョナサン・エリザベス・クヒオは、生粋の日本人ながら「父はカメハメハ大王の末裔(まつえい)」「母はエリザベス女王の双子の妹」と、華麗なる偽経歴を武器に複数の女性を翻弄(ほんろう)。自身を米海軍のパイロットと偽るなど、道化的人生を送った。
一方、10代のころからパイロットや医者などに成り済まし、数百万ドル以上の大金をだまし取ったのが、フランク・アバグネイルJr.。自叙伝によると、当時のマスコミから「アカデミー賞級の詐欺師」「ペテンのアーティスト」と評されたという。
4月30日(月)放送の「コンフィデンスマンJP」第4話では、自社製品の産地偽装や社員へのどう喝などやりたい放題の食品メーカー社長・俵屋勤(佐野史郎)がターゲットに。ダー子たちは俵屋が熱狂的な映画ファンであることに目をつけ、偽の新作映画への出資話を持ちかける。
だましのプロ・信用詐欺師、そして事件解決のプロ・筆跡鑑定人。どちらもフィクションにひけをとらないプロフェッショナルが現実に存在する。彼らの活躍(?)ぶりを想像しながら視聴すれば、ドラマがもっと面白くなること請け合いだ。
※参考文献=週刊新潮(2015年8月6日 30号・新潮社)、「世界をだました男」(新潮文庫)
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