企画担当者に聞く「日曜プライム」枠の狙いと勝算『テレビ朝日で一番といえる作品を放送する枠に』

2018/05/24 11:00 配信

芸能一般 インタビュー

吉田羊も重要なポジションで出演している(C)テレビ朝日


日曜ワイドから日曜プライムへ


――改編前には「日曜ワイド」枠という日曜朝10時台に新作2時間ドラマやリピートを放送していましたが、日曜ワイドとプライムでは視聴者層も違うのでしょうか?

実は日曜ワイドとプライムは視聴者層も近いんですよ。

それが日曜プライムになったことで、さらに視聴される方の層が広がっている実感もありまして、比率的に全体として視聴いただく方の幅が広がっている印象を受けています。

――以前、日曜洋画劇場という枠がなくなった際に「日曜エンターテインメント」という枠で同じように2時間作品をやっていらっしゃいましたよね。

そこから「サンデーステーション」になり、再び2時間枠の「プライム」に戻した狙いはどこにあるのでしょうか?

昨年4月に「サンデーステーション」を日曜夜枠に編成しましたが、視聴者の方から1時間ではなく、もうちょっと時間を取って落ち着いて見られるようにやってほしいという声を頂戴しました。

また、キャスターの長野智子さんも非常に深く掘り下げてニュースをお伝えいただける方ということもありまして、1時間枠ではなくたっぷりと時間が取れる夕方帯にしっかりお見せする形を取ろうと。

そうなったときに日曜の夜というのはエンターテインメントをしっかりお見せして、1週間がスタートする前の英気を養っていただく方が良いのかなと。そういうニーズが少なからずあると考えて編成しました。

――なるほど。現在はドラマが多いですよね。

日曜エンターテインメントのようにバラエティーを中心とした枠にしていくのか、あるいは土曜ワイド劇場のような流れで2時間ミステリー枠にするのか、あるいは日曜洋画劇場を復活させるべきなのか。

局内でもいろいろな考え方があったのですが、現状われわれが提供できるもので視聴者のご期待に応えられるものを考えると、日曜ワイドや土曜ワイド劇場などで誕生した作品を拡大していくものであったりとか、以前からドラマスペシャルに関しては一定の評価を頂いておりましたのでそういったものをしっかりお見せできる枠と位置づけて、「今のテレビ朝日で1番お見せしたいものを出せる枠」にしていこうと思っています。

その中でも特にサスペンスの需要というのが非常に高いという印象を持っていますが、この先もいろいろなジャンルのものをお送りしていってどんどんブラッシュアップしていこうと思っているところです。

――新作ドラマもこれからどんどんオンエアされる予定でしょうか?

そうですね。新作もどんどん入ってまいりますし、あとは今まで見ていただいたシリーズをさらにパワーアップした作品、そして連続ドラマのスペシャル版もこれからご用意したいと思っています。

おかげさまで4月クールの連続ドラマはどれもご好評頂いていまして、ここのところ活気づいているとわれわれも思っているのですが、日曜プライム枠では通常の1時間枠では作りきれないような企画を流していきたいと思っております。

実際に何本か企画を走らせているところですので、そこはご期待ください!