【安藤政信(北村健一役)】
孝之が初めて挑戦する作品に俺を誘ってくれた事。藤井さんの若く、才能溢れてる監督に会えた事。幸せです。
【清原果耶(大野奈々役)】
オーディション当時、初めはなかなかつかめなかった彼女の揺らめきが 私自身と重なる部分があり 、彼女の理解者でありたいという思いがどんどん膨らんでいったのを覚えています。
思うがままに、時には荒削りに演じた奈々を受け止めてくださった阿部さん、山田さん、藤井監督をはじめキャスト・スタッフの皆さんには感謝でいっぱいです。
この映画が「善と悪の根源」について見てくださった方に問いかけます。よろしくお願い致します。
【田中哲司(三宅良平役)】
なんか、藤井監督、阿部君、孝之君達が温めてきた作品に、この三宅という役で声かけてもらって、本当にうれしかったし、頑張らねばと思いました。
この映画は、どの日の撮影現場も思い出深く、ケータリングで振る舞われる、きりたんぽや、じゅん菜をおいしくいただきながらも、どこか胸の中にチリチリした焦燥感のようなものがあり、それは、この現場のせいか、脚本のせいか、役のせいなのかは分からないですが。
そういうのもひっくるめて、とても心地良く素敵な現場でした。秋田の、気候とか自然、寒さだったり、風だったり、雨とか雪、そして人々、土地のスケールが確実に演技と共鳴して映画に刻まれてると思います。最後に一言、いや~寒かった!
【藤井道人】
2013年に主演の阿部さん、プロデューサーの山田さんとゼロから作り上げた世界が、5年の時を経て、映画となって羽ばたこうとしていることをとてもうれしく思っています。
オーディションで出会った清原さん、この企画に賛同してくださり素晴らしいお芝居を見せてくれた安藤さん、田中さんを初めとする全てのキャストの皆さま、そして過酷な寒さの中、作品を最後まで見届けてくれたスタッフ、秋田県の皆さまに深く感謝しております。
「デイアンドナイト」は、私たちが生きる上で「善い」と思っていることに疑問を投げかけ、その裏側に潜む「悪」にフォーカスした映画です。是非劇場で体感してください。宜しくお願い致します。
【山田孝之プロデューサー】
俳優として生きていて自信を失ってしまったとき、不安から救い出してくれるのは自分の芝居ではなく、それに対する評価でもなく、仲間たちの芝居だった。
この世に実在しない状況や感情を、自分の記憶を捻じ曲げ、ありもしなかった気持ちを爆発させ、実在するかのように生きる。その姿は実に美しく、実に哀れだ。
阿部進之介、安藤政信、田中哲司、皆さんの芝居を一番近くで客観的に見ていて、何度も涙をこらえた。
でもそれは悲しいからではなく、役と真っ直ぐ向き合い、本当にその瞬間を生きている姿を見た感動からだ。そして今回初めてお会いした清原果耶という役者。
オーデションで会ったその日から、僕はほとんど彼女の素顔を見ていない。彼女はずっと「奈々」だった。
僕が生み出したとても複雑な役にもかかわらず、清原果耶は「奈々」と一つになり、全てを翻弄(ほんろう)させた。
デイアンドナイトで皆さんの芝居を見て、役者とは誇れる仕事だと再確認することができた。役者として、役者を守る者として、これからも強く生きようと思う。
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