石原さとみが、吉田鋼太郎演出・出演の舞台「アジアの女」で主演を務める。
本作は、長塚圭史が2006年に書いた戯曲。主演の石原は、ドラマや映画で主演を務め活躍しながらも、舞台への並々ならぬ意欲を持っており、2018年2月には4年ぶりとなる舞台「密やかな結晶」に主演した。さらに演劇表現のとりこになった石原が、これまでにない新たな物語・役柄に挑戦。吉田とは初共演となる。
また、吉田は「悪魔の唄」(2005年)、「SISTERS」(2008年)、「ツインズ」(2015年)など、長塚が作・演出を務める作品にたびたび出演してきた。自身の劇団AUNでは長年シェイクスピア作品の演出を手掛け、2017年からは蜷川幸雄さんの後を継ぎ彩の国シェイクスピア・シリーズの芸術監督として手腕を見せ、演出家としての評価も高まっている吉田だが、満を持して盟友・長塚の戯曲に挑む。
ほか、山内圭哉、矢本悠馬、水口早香が出演。全5人の出演者で濃密な舞台空間を作り上げる。
9月6日(金)~29日(日)まで、東京・渋谷のシアターコクーンで上演。東京公演のみとなる。
大災害によって壊滅した町で半壊した家に住み続ける兄と妹。兄・晃郎(山内圭哉)は酒浸りとなったが、かつて精神を病んでいた妹・麻希子(石原さとみ)はむしろ回復しつつある。
そんな中、書けない作家・一ノ瀬(吉田鋼太郎)が現れ、元編集者の兄に「物語を書かせろ」と迫る。麻希子に思いを寄せる巡査の村田(矢本悠馬)は、家を出ない兄妹の世話を焼き見守っている。
純粋さと狂気のハザマにいる麻希子。麻希子は「ボランティア」と称した売春組織元締めの鳥居(水口早香)の誘いに乗り、生活のため働きだす。ついに家を出る麻希子、出る事が出来ない晃郎、そして麻希子をモデルにした物語を書き出す一ノ瀬だったが…。
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