“文字”と言えば、何より5月1日(水)より始まる新たな元号「令和」が真っ先に思い付く。日本最古の歌集・万葉集より採用されたその言葉には、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められているという。
そして、平成最後に放送されるテレ朝ドラマとなる本作では、同じ漢字が三つ連なる“品字様”が事件の鍵となる。そこには一体どのような意味が込められているのだろうか。
今回は、現代的な都市“東京”で起こった過去の未解決事件と、風情あふれる古都”京都”で起こる新たな事件が交錯していく。
冒頭、京都・八坂を舞台に犯人を追う朋(波瑠)の姿から物語は幕を開けた。その後も南禅寺や鴨川などが登場し、“春の京都”における美しい景観を再認識させられる。
沢村演じる室長・古賀も、“倉庫番”でありながら勝手に過去の事件を捜査する朋に電話越しで「おばんざい食べたかったな~」と、沢村自身の言葉とも取れるグチをこぼしていたのもうなずける。
また、鈴木演じる理沙にひそかに好意を寄せる遠藤憲一扮(ふん)する草加。寒空の下、理沙からカイロを受け取る際に手が触れ合い、ときめく草加の表情にはクスっと笑ってしまった。
そこに、SPゲストとなる谷原章介演じるはんなり刑事・国木田の登場。品のある京都弁を操る国木田は、時折ちょっぴり鼻につく言葉を放ちながらも、やがて朋に好意を寄せていくという役どころだ。
陰惨な事件の裏で進行する、草加と国木田の小さな恋物語にもぜひ注目してほしい。
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