そして、5月23日(木)放送の第二夜では、教授選がついに幕を開ける。財前が東(寺尾聰)に執刀を依頼した手術で、東は致命的なミスを犯す。そして、図っていたかのようにそのミスをフォローし、東の自尊心を粉々に砕いた財前は、とうとう師と決定的な決別をする。
財前は義父・又一(小林薫)の財力を後ろ盾に、教授陣の取り込みを開始、一方の東は対抗馬を擁立するため、他大学から候補者を招くことに。
財前、東、そして彼らを取り巻く登場人物たちの思惑と欲望が交錯し、物語は大きく動き始める。
腹腔鏡手術のスペシャリストとして医学界に名をはせる浪速大学医学部第一外科・准教授の財前五郎。教授退官を控えた東貞蔵は、自らの後継者として財前を次期教授に推す意思を見せていたものの、かねてから上昇志向の強すぎる財前の態度を快く思っていなかったこともあり、ついに財前以外の人物を候補として推薦することを決意する。
一方、東の真意を知った財前は、師の後押しに頼ることなく教授選に臨む覚悟を。義父である財前又一の強大な財力と政治力を最大限に使い、“浪速大学医学部第一外科教授”という悲願に向けてさまざまな工作を開始した。
同じ頃、財前は同期である第一内科・准教授の里見脩二(松山ケンイチ)から、胃がん再発患者のカルテを見せられる。財前は「これは胃がんの再発ではなく、すい臓を原発巣として別のがんである」と誤診を指摘。
即座に執刀を申し出るが、誤診をしたのが浪速大学医学部長の鵜飼裕次(松重豊)だと分かった途端、翻意。
教授選を見据えて、上層部に盾突くようなことは避ける財前に、里見は非難の目を向ける。
だが、程なくして財前は里見にその患者の手術決行を宣言。患者の命を救い、誤診をした鵜飼のメンツも保つため、執刀を東に依頼する。
財前の思惑はどこにあるのか、数々の謎を孕む中、第一夜は幕を閉じた。
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