「監察医 朝顔」平野眞監督、演出のこだわりは『カメラが演出しない』

2019/08/05 06:30 配信

ドラマ インタビュー

「監察医 朝顔」第4話より(C)フジテレビ


「食べるって人間がおろそかにしてはいけない部分」


――朝顔と桑原(風間俊介)の恋の展開はとてもスピードが速いですね。

確かに展開は早いんですが、なんの嫌らしさも感じないですよね(笑)。恋愛面を細かく描写するドラマもありますが、この作品ではすがすがしいカップルを描こうと思っているので、ちょっとしたスキンシップで表現しています。

第2話(7月15日放送)で桑原が朝顔に触れたり、抱きついたりするシーンがありましたが、いやらしさなく、相手のことを思いやる2人が表現できていると思います。

――朝顔と平が食事をするシーンが印象的ですが、なぜ必ず描かれているのですか?

陸前高田市議会議員の福田利喜さんに話を聞いた時に、震災後最初に何を食べたか質問したら、「おにぎりを食べた。うまかった」っておっしゃっていたんです。それを聞いて、食べる部分を表現しようと思ったんです。

食べるって人間がおろそかにしてはいけない部分だと思うので、意識して撮影しています。役者たちにも「ちゃんと食べて!」と伝えていて。口の中に入っていても、飲み込んでから喋ればいいと思うんです。聞き取りづらかったら、聞き返せばいい。それが日常だと思っています。

――2人が食べているメニューはどのように決めていますか?

僕が決めてます。朝顔と平が一緒に食べるときもあるけど、それぞれが一人のこともあるので、その人が何を食べたらシーンに合うかを考えてメニューを決めています。

第2話の最後で平がカレーを食べているんですが、「最初にスプーンですくう時は、がっつり多めにいってください」ってお願いしたんです。

そしたら食べきれなかったんだけど、あれは時任さんの計算だったんじゃないかなぁ。拭いたりするしぐさが、桑原と付き合っていることに反対している中でも、ちょっと舞い上がっている雰囲気が表現できていて。なので、「時任三郎すごいな」って思いました(笑)。