<いだてん>加藤雅也、宮藤官九郎脚本に「ここまでやっていいのかと思うぐらいぶっ飛んでいて楽しい」

2019/09/01 20:45 配信

ドラマ

杉村陽太郎を演じる加藤雅也(C)NHK

ぶっ飛んでいて楽しいですね


第32回で田畑を背負い投げするというインパクトの強い初登場を果たした杉村。

それについて加藤は、「柔道も講道館で学んだ杉村にとって、当初、偉大な嘉納治五郎(役所)に“タメ口”をきいている姿など、日本男児の礼儀にあるまじきという初印象だったと思います。

IOC委員としては同等だとしても、体育会系の感覚として『なんだこいつ』という気持ちは正直あったでしょう。

でも、オリンピックはスポーツの祭典であり、平和の祭典ということを田畑から学んでいくことになる。

政治的外交という面では自分が一流でも、オリンピックについては田畑の発言に一理ある、というのが徐々に理解できていくのだと思います」と分析した。

また、1940年の東京オリンピック招致については、「杉村は外交官でしたし、オリンピック招致を日本の国益のために頑張った人だとも思います。田畑のように平和の祭典という視点は、むしろ分かっていなかった部分もあったのでは、と。

政治の世界では、一国一城の主である首相や大統領が『OK』といえば『OK』になる。それがムッソリーニと日本へのオリンピック招致について話した際の手応えだったと思ったけど、そういう政治的外交とは違うということを突き付けられたと思います」と語った。

そして最後に「宮藤官九郎さんの脚本にはマニアックなところがあって、とっても面白い。演じる上では、非常に難しさもあります。ただやっていては、つまらなくなる。田畑を演じる阿部サダヲさんも、嘉納を演じる役所広司さんも、そこを見事にちょっとした表現で膨らませていて素晴らしいと思いました。

また個人的には、僕たちのオリンピックパートも魅力的ですが、僕は志ん生(ビートたけし)と五りん(神木隆之介)の浅草パートも大好きです。

べらんめえ口調でいろいろとやじを飛ばしているような痛快なところも、NHKで大河ドラマの枠でここまでやっていいのかと思うぐらいぶっ飛んでいて楽しいですね」と作品の魅力についてコメントした。