木村拓哉&鈴木京香、“挫折の乗り越え方”明かす<「グランメゾン東京」インタビュー>

2019/10/18 19:46 配信

ドラマ

「この作品は何も隠すところがない。“全部見せる”ドラマ」(木村)


――現在、本品のどんなところに魅力を感じていますか?

鈴木:フランス料理業界のことや料理の知識もふんだんですが、いわゆる業界モノにとどまらず、それ以上に人と人との関係性がしっかり描かれた群像劇になっていると思います。

いろんな局面から楽しめるお話なので、新しい台本がくるたびに興奮しますし、初めて見るドラマになるような気が私はしています。

木村:普通、こういう世界観のお話って、お店が構えられていて、『ようこそ、いらっしゃいませ』というところから始まると思うんですけど、今回は店も何もない状態から始まりますからね。

ホントにゼロからのスタートなので、見てくださる方たちに何も隠すところがない。台本にない部分の心の微妙な動きを含め、目に見えるプロセスもそうでない部分も全部をお見せするところが、このドラマの大きな魅力のひとつかなと思います。

――尾花と倫子はともに挫折を経験した2人。挫折から始まる再生の物語を紡ぐ2人に重ね合わせて、壁にぶつかったときの乗り越え方をアドバイスいただけますか?

鈴木:いじっぱりな倫子の場合は、誰にも頼っちゃいけないとか、絶対にこうしなきゃ!という思いで今までがんばってきたと思うんです。でも、それで行き詰ったなら、少し肩の力を抜いて、流れに身を任せてみるのがいいのかなと思います。

木村:僕は自分としても尾花としても、どん底にいようが壁にぶちあたろうが、『なんとしてでも明日まで生きてやる!』って思う。

でも尾花も自分も、自分ひとりじゃ何もできないんですよ。一緒の方向を向いて、一緒に何かをしてくれる人たちがいるから『明日まで生きてやる!』って思えるし、その人たちの存在が原動力の種になる。そういう部分が大きいんじゃないかと思いますね。

ドラマにおいても、つぶさに描かれるその過程を楽しんで見ていただけたらと思いますし、僕自身も、倫子さんをはじめ、存在感ある仲間たちとのチームワークや再建の仕方がとても気になります。