――森西役が決まり、改めて台本を読んだ感想を教えてください。
結構出番が多いんだなと思い、びっくりしましたね。こんなにがっつりと「いだてん―」に戻れるとは思ってもいませんでした。
森西栄一さんは実在された方ですから、それはプレッシャーです。
ご家族の方がこの間撮影に遊びに来てくださって、実際に森西さんが使われていたネクタイを持ってきてくださったので、それを着用して撮影に臨みました。
その日はせりふが一言のシーンだったのですが、NGは出せないなとかそういった緊張感がありましたね。
――森西さんに関する印象的なエピソードはありますか?
タクシー運転手から組織委員会に入るには物語の上での設定だと思っていたんです。
でも調べてみて実際にそうだったということを知って、驚きました。森西さんが自ら委員会に入れてほしいと言いにいくシーンがあるのですが、史実なんですよね。
自分から切り開いていこうとする方なんだなというイメージを頭の片隅に入れて演じさせていただきました。
森西さんはギリシャのアテネからシンガポールまで2万キロメートルの距離を自動車で走破していて…。その辛さを味わってもなお、聖火リレーを成功させたいという思いを持っているのはすごいことですよね。
ただ、森西さんはその後サファリラリーにハマったそうなので、苦しいだけではなく、楽しんでもいたのかなと思います。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)