中村勘九郎&阿部サダヲ、大河ドラマ「いだてん―」を完走した2人が明かす思いとは?

2019/12/21 08:00 配信

ドラマ

大河ドラマ「いだてん―」を完走した中村勘九郎と阿部サダヲの思いとは?(C)NHK

阿部「ちょこちょこいいこと言うんですよ」


――ご自身が演じた役の好きなせりふやシーンを教えてください。

阿部:「スポーツで日本を明るくするんだ」とか結構良い言葉を言うんですよね。田畑さんが登場し始めた頃、「うるさい人だな」と思っていた方もいると思いますが、ちょこちょこいいこと言うんですよ。それが後から“効いて”きたりしますからね。

最後の方に浅野忠信さん演じる川島という人物が出てきますが、その辺りのシーンは特にそうですよね。田畑の言葉がどういう意味だったのかということが分かってきますから。

あとは本当に終盤の頃にそういう悪役を登場させるというのが宮藤さんのすごいところだなと思いました。

勘九郎:逆に金栗さんは「スーッスーッハーッハーッ」しか言っていないんで…(笑)。弟子の小松(仲野太賀)にもディスられてますからね、「走ってるか、笑ってるか、飯食ってるか」って。

本当にそれだけなんです。だからよく走ったなぁという感じです。

兄ちゃんの実次(中村獅童)に言われた「何も考えないで走ればよか」というせりふは、金栗さんも聖火リレーの最終ランナーである坂井くん(井之脇海)に伝えますが、そのせりふが好きですね。金栗さんは25万キロも走っていた人ですから。走っているシーンもとにかく楽しかったです。