“シングルファーザー”山田孝之、仕事と子育ての両立に奮闘! 映画「ステップ」予告編解禁

2020/01/17 07:00 配信

映画

山田孝之の主演映画「ステップ」のポスタービジュアル。合わせて、予告編も解禁となった(C)2020映画『ステップ』製作委員会

秦 基博の主題歌が深い感動を与える予告編


本作で描かれるのは、働きながら子育てをするシングルファーザーの健一と一人娘の美紀、そして彼らを取り巻く人々の10年間のドラマ。

解禁された予告編は、健一が妻に先立たれてから1年の節目に、幼い美紀と再出発を図ろうと決意を新たにするところからスタート。

料理や洗濯、娘を風呂に入れたり寝かしつけたりと、日々家事に育児に奮闘する健一。朝は満員電車に揺られながら出勤し、同僚に残業を引き受けてもらいながら、急いで保育園に預けた娘を迎えにいく。

そんなめまぐるしい日々を送りながら、仕事と子育ての両立に葛藤。「もうダメかもしれないな…」と弱音をこぼす、等身大の父親の姿を、山田はリアルかつ繊細に体現している。

忙しい毎日を過ごしながらも、「ギブアップしたくないんですよ、男手一つの子育て」と語る健一を優しく見守るのは、豪華キャストが演じる周囲の人々。

伊藤演じる保育士の“ケロ先生”は、美紀を抱き上げる健一を見て「お母さんもきっと、抱っこしたかったんだろうなって…」と目頭を熱くする。

川栄演じる、亡き妻の面影を持つ行きつけのカフェ店員・舞は「頑張ってほしい」と真っすぐな笑顔を向ける。

広末演じる同僚の奈々恵は「寂しさはゼロにできない、それを知っているから強がる」と優しく寄り添うが、一方で涙するシーンも。

さらに、健一と美紀の“家族”として、誰よりも彼らに気を掛ける、國村と余が演じる義父母たち。彼らもまた娘を亡くした悲しみを抱えながらも、「血こそつながっていなくても、君は俺の息子だ」と力強く温かい視線を向け、健一が涙ぐむ姿も映し出されている。

そんな名優たちの演技を彩るのは、いち早く本作を鑑賞した秦が書き下ろし、歌う主題歌の「在る」。

秦が「誰か“が”いたこと。誰か“と”いたこと。その人が、自分が、存在するということ。その意味を考えながら作った曲です」と思いを形にした楽曲は、“大切なものを失った者たちが新たな一歩を踏み出すために、背中を押してくれる”珠玉のバラード。

その温かな歌詞とメロディー、伸びやかで優しい歌声が、本作の映像と一体化し、深い感動を与えている。

本作を鑑賞した原作者の重松清は「見る人の年齢や家族環境、そのときの状況によって視点を変えながら、読者が長くつき合っていける小説を書きたいと思っているので、この映画はその理想と同じような愛され方ができる作品になったと思う!」と映画化を絶賛。

エンドロールの後も、キャラクターたちが生きていると感じられたと言い、物語の「その先をまた書きたいと思った」と執筆意欲を掻き立てられるほど感銘を受けたと語っている。

そして、予告編と合わせてポスタービジュアルも公開。笑顔の美紀を優しく見守る健一というほほ笑ましい2ショットと、「僕と娘の10年間、天国の君との10年間」という、亡き妻への思いも込められたキャッチコピーが、希望を感じさせてくれる。

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