“シットコム”では観客を入れ、舞台のように途中止めることなく1つのストーリーを撮影していくが、その点、次郎役・佐藤と佳子役・長野は、ともに映像作品はもちろん舞台でキャリアを磨いてきた実力派。佐藤は演劇ユニット「ちからわざ」を立ち上げたほか、映画や舞台の脚本・演出も手掛ける。また、長野は「第三舞台」の看板女優として“小劇場の女王”とも呼ばれてきた存在で、大河ドラマ「真田丸」(NHK総合ほか)で三谷幸喜作品を経験している。
佐藤が「ワンシチュエーションで、ほぼ止めずに撮影しています。実際のお客様の笑い声も入っていますし、演者の息遣いまで感じ取ることのできるいい意味で緊張感のある現場でした」と語れば、長野も「ノンカットという部分はやっぱり難しかったです。だからその場の空気やノリのようなものをとても大切にしました」と、本作ならではの撮影現場の雰囲気を振り返る。
あかね役の山本千尋は今回が三谷作品初参加。武術太極拳で培った高い身体能力を生かし、舞台を縦横無尽に駆け巡る。一方、そと子役の宮澤エマは、ミュージカルで活躍中の舞台女優。2019年上演の三谷演出作品「日本の歴史」でも香取と共演済みだ。
山本は「普通の映像のお芝居の感覚とは全く違うものがあって、毎日が楽しくてワクワクしていました」、宮澤は「今回の三谷さんのシットコムは、世界初のスタイルだと思います。何重にも喜びと楽しみがある作品になっています」とコメント。本作がどのジャンルにも属さない、全く新しいエンターテイメントに仕上がっていることを実感している様子。
三谷作品ならではの笑いの応酬と、想像の斜め上をいく展開。1話ほぼノンストップ撮影という緊張感あふれる舞台で巻き起こる、香取慎吾と4人のユーモラスな化学反応に注目が集まる。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)