オダギリ ジョーら主演で日本を代表する経済人を描く

2015/02/19 08:29 配信

ドラマ

オダギリ ジョーは日本のケインズといわれた高橋是清を演じる

NHKは、'15年の8月から9月にかけて、放送90年ドラマ「経世済民の男」3部作をオダギリ ジョー、阿部サダヲ吉田鋼太郎主演で制作することを明らかにした。

作品は明治、大正、昭和と国民の生活が大きく変化し、経済大国と呼ばれるまでになった日本がどのように危機を乗り越えて成長してきたかを、3人の経済人の生涯を通して描き出す。

1作目は明治から昭和にかけ、日銀総裁や総理大臣、大蔵大臣を7回歴任した経済人・高橋是清をオダギリが演じる。高橋は幕末に生まれ、13歳でアメリカに留学。帰国後、一時はペルーの銀山開発事業の失敗に巻き込まれ一文無しになってしまうが、その後日本銀行に入行し、独特の発想と楽天主義で困難に立ち向かう。日露戦争時には、日銀副総裁として外債募集に成功し、日本勝利の立役者となっている。

2作目は阪急電鉄や阪急百貨店、宝塚歌劇団を創設し、現代にも通じるビジネスモデルを作り上げた小林一三の波瀾(はらん)万丈の生涯を阿部が演じる。落ちこぼれ銀行員だった小林が、ビジネスと人生の師というべき存在と出会い、事業に目覚め、独創的な方法で弱小電鉄を大企業へと成長させていく。

3作目は戦後の復興時、電力事業の分割民営化を成し遂げ、その強引さから「電力の鬼」と呼ばれた松永安左エ門を吉田が演じる。松永は明治8年に生まれ、福澤諭吉の門下として“独立自尊”と“民”の精神を受け継ぐ。戦後、70歳を超えながら電力事業の発展のため、不屈の精神で戦い続けた男の姿を描き出していく。