市川海老蔵、織田信長役での印象的なセリフを明かす「大森寿美男さんが私自身の襲名に対して、意識して書かれたのかと感じました」

2021/03/21 05:00 配信

ドラマ

織田信長を演じる市川海老蔵のインタビューコメントが公開された(C)フジテレビ

――佐藤浩市さんとの初共演の感想は?

(父も同じ役者ということで)若い時から自分の信念をしっかり持たれている方とご一緒できたことはうれしかったです。そして、娘のぼたん(帰蝶)との共演シーンがありましたが、終わった後に私に優しい言葉を掛けてくれて。「彼女の(四代目市川ぼたん襲名披露後の)デビュー作で相手役ができて、私も歴史に一つ名を連ねることができました」と言ってくださったことがうれしかったです。

――ぼたんさん、勸玄さんの出演に関してはいかがでしょうか。

今回の出演は自分たちで決めさせました。プロデューサーにどうするか聞かれて「やります」と自分で言ったので、私は受け入れただけです。親と子ではなく、いち俳優さん、いち女優さんとして接したと思っています。

――他の共演者の印象はいかがでしたか?

松田龍平さんは、彼の世界観が面白いと思いましたし、かわいらしい面も時々のぞかせていました。中尾明慶さんは、真っすぐでいいお芝居をされていたと思います。今回中尾さんとは、京都では一番一緒にご飯を食べる機会をいただきました。

――視聴者の皆さまにメッセージをお願いします。

今の時代に必要なヒントをこの「桶狭間」という作品の中の織田信長は持っていると思います。生きるということとか、さまざまなことが起こる世の中でどうあるべきかだとか、そういうヒントがこの人の生き方の中にはあるなと思います。

信長の人としてのあり方、考え方、存在、周りの巻き込み方は共感できる部分がたくさんあると思いますので、そういうところを視聴者の方には感じていただきたいです。

織田信長、今川義元、斎藤道三、木下藤吉郎、濃姫…彼らが生きてきた歴史の中で、信長という、変化を求めた一人のカリスマが昇り詰めていく。その姿は、変化が必要とされている今の世の中でも何かの役に立つのではないかと思います。