<おちょやん>板尾創路“万太郎”の晴れ舞台に涙…“客席いじり”は星田英利が提案

2021/04/13 11:51 配信

ドラマ

「おちょやん」第92回より(C)NHK

「心底楽しみました」


万太郎の最期を飾った舞台に、視聴者からも「今までで一番いい回だった…」「泣いた」「板尾とほっしゃん。に泣かされた…」の声が上がった。

千之助役の星田は、自身のブログで「おちょやん」の裏話をたびたび綴ってきた。尊敬する人物であり、共に戦った仲間であり、ライバルであり続けた万太郎との別れのシーンが放送されたこの日、星田は2,500字に及ぶ長文を投稿。万太郎との最後の舞台を振り返った。

万太郎に花道を飾らせること、そして、万太郎を輝かしい喜劇王のまま、戦死した若い役者たちの元へ送ることが千之助の使命だと考えた、という星田。

「だから芝居のシーンも台本では、喋れない万太郎の代わりに千之助が一方的にやるものでしたが、やっぱり万太郎の舞台なので、万太郎の真骨頂の“お客さんいじり”を入れたい、とジェスチャーでお客さんをイジるあのくだりを板尾さんとディレクターに提案しました」と明かすなど、万太郎の人生の花道へと続く最後の舞台を最高に笑えるものにするべく、心を砕いた。

星田自身も「心底楽しみました」という劇中劇。そのラストで千之助が「わかった、わかったわ。万太郎にいさん」と語り掛けるセリフは「台本では閻魔大王のままの言葉で、閻魔大王口調だったのですが、私は『万太郎兄さん』と千之助として話すように変えました」と告白。役者ではなくひとりの人間・千之助として、万太郎を「出来るだけ、出来るだけ、出来るだけ安心させて旅立たせたかった」という真意も綴った。

千之助に見守られ、万太郎が旅立った第92回。ヒロイン・千代だけでなく登場人物一人一人に人生があり、信じるものや大切なものがある…そう強く感じさせる回となった。

第93回は4月14日(水)に放送する。
一平が二代目・天海天海として座長につき、新しい劇団「鶴亀新喜劇」が誕生する。それに伴い、家庭劇以外からも劇団メンバーが参加することに。新メンバーには元万太郎一座の須賀廼家万歳(藤山扇治郎)や千兵衛(竹本真之)らがいて、千之助に敵意むき出しで反抗的な態度を見せる。(文=ザテレビジョンドラマ部)

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