玉木宏、武藤将吾脚本に「予期せぬことばかり巻き起こり、結末の予想が付きません」＜Interview＞

警視総監の座を巡り野望と正義が入り乱れる人間ドラマ「桜の塔」(テレビ朝日系)が4月15日(木)夜9時からスタート。強烈なメッセージを投げ掛けて話題を呼んだ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(2019年、日本テレビ系)の武藤将吾が脚本を務め、組織内部の思惑に満ちた人間模様をエンターテインメントとして描く。

人間心理の暗部にも深く切り込むのは、トップを目指すためには手段を選ばないエリート警察官・上條漣を演じる玉木宏。今回はそんな玉木に役柄や脚本について、また見どころなどを語ってもらった。

“常に冷静”というのがなかなか難しいです

――上條漣は警視総監になるためには手段を選ばない人物ですが、どのような人物だと思われて演じていますか？

アツい部分を持っているけれど、悟られないようにコントロールしている男。周りには本心が見えにくく、何を考えているか分からない人間に映っていると思います。そしてプロファイリングが使え、人のクセから考えていることや状態を見抜いたりできるので、変に自分の行動に制限をかけている部分があるような気がします。どこか無機質で冷た過ぎるほどクールな人間に映ればいいなと思って演じているのですが、この“常に冷静”というのがなかなか難しいです。

――そんな漣のポーカーフェイスを崩すのが、幼なじみであり漣の過去を知っている警視庁捜査一課主任の水樹爽。広末涼子さんが演じていますね。

広末さんと一緒にお芝居をするのは初めてですが、真っすぐで人思いなお芝居をされると感じました。広末さんが演じることで、爽がよりキラキラした女性になっているのではないかな？　ちなみに爽と一緒にいるとき漣は自然と昔に戻ってしまうんです。いつもの自分が少し崩れてしまうというか。でもそこでひもをほどき過ぎてしまうと上條漣という人間の特徴がなくなってしまうので、そのバランスを大切にしています。そして彼女は、昔の漣に戻したいと思っています。そんな彼女の思いを受けて漣がどう変わるのか…。期待してほしいです。