玉木宏、武藤将吾脚本に「予期せぬことばかり巻き起こり、結末の予想が付きません」<Interview>

2021/04/15 07:00 配信

ドラマ

伏線が多く、驚くほど展開も早い

「桜の塔」(テレビ朝日系)主演・玉木宏撮影=山下隼


――今回は、警察内の派閥や権力争いが描かれていますが、その権力の中心に鎮座する警察官を光石研さんや吉田鋼太郎さん、椎名桔平さんといったクセの強い俳優たちが演じています。その演技合戦も見どころの一つですね。

すごく濃いメンバーです(笑)。みなさんキャラクターが違い過ぎるので、圧に負けないようにしたいです。そんな濃いメンバーにもそれぞれの思惑があって、組織内のリアルが詰まっている物語。今まで見たことのない警察ドラマになっていると思います。

――武藤将吾さんの脚本を読んだ感想を教えてください。

警察組織内の権力争いに焦点を当てているだけあってかなり濃い内容になっています。なにより伏線も多く、驚くほど展開も早くてパターンがない。途中までの台本はいただいているのですが、実はまだゴールを知らないので台本をいただくたびに驚いています。

それは他の共演者も同じで、先日、椎名桔平さんも「マジで?」と驚いていました(笑)。きっと武藤さんしかこの山の登り方は分かっていないはず。予期せぬことばかり巻き起こるので本当にどんな結末になるのか、全然予想が付きません。まぁこれも連続ドラマの醍醐味(だいごみ)の一つなので、楽しみながら演じていきたいです。

――漣の口調が日常会話とはちょっと異なるのが特徴のようですが…。

そうなんです。漣は文語調のせりふがすごく多いんです。これは人に隙を与えないためにあえてしているという設定なのですが、それを聞いたときは「なるほど!」と思いました。そしてたまに出てくる口語調。となると、きっとそこにも意味があるわけで…。台本は武藤さんからの挑戦状のように感じながら読ませていただいています。