<おちょやん>宮澤エマが“栗子”役で見せつけた演技力 2022年大河「鎌倉殿の13人」にも出演

2021/04/28 11:21 配信

ドラマ レビュー

34年前の栗子(宮澤エマ)。まさか千代(杉咲花)との再会があろうとは…(C)NHK

連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は一週間の振り返り)に千代(杉咲花)の継母・栗子役で出演する宮澤エマが、視聴者の心をつかんでいる。4月28日放送の第103回では、千代に対して長い間抱えてきた自責の念を抑えた演技で表現し、見る者の涙を誘った。

第21週「竹井千代と申します」(第101~105回/4月26~30日)では、道頓堀を去った千代の1年後が描かれている。

行くあてのない千代に声を掛けたのは、34年前に口減らしのため9歳の千代を奉公に出させた栗子だった。あの時おなかにいた子の娘、つまり孫の春子(毎田暖乃)と2人で暮らしているという。

千代が出ていったあと、テルヲ(トータス松本)がさらに酒とばくちに溺れるのを見て飛び出したという栗子。苦労もしたはずだが多くは語らず、「娘の名前な、さくらていうねん。ホンマに可愛らしいて…あの子と一緒にいてるだけで、幸せやった」「けどな、そないな気持ちになったらなるほど…あんたのこと思い出してしまうねん」とぽつりぽつりと語り、千代への贖罪の気持ちをにじませた。

【写真を見る】イメージ激変…!60歳になった栗子(宮澤エマ)「おちょやん」第103回より (C)NHK


初舞台で40歳…ミュージカル畑で磨かれた演技力


60歳になる栗子を演じているのは、現在32歳の宮澤エマ。ミュージカルを主戦場とする舞台女優だ。第78代内閣総理大臣を務めた宮澤喜一氏の孫としても知られる。

芸能活動の早い時期から、一貫してミュージカルの舞台で活躍してきた。

デビュー後、バラエティー番組などに出演を続けた後、2013年のミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング~それでも僕らは前へ進む~」で女優デビュー。出演が決まったと聞いた時は「ただただ嬉しくて、5分ぐらい泣いていた」という。

宮本亜門演出のこの作品でいきなりメインキャストの一人・演劇ライターのメアリーとして40代から20代へと遡っていく難しい役を務め上げると、翌2013年にはミュージカル「シスター・アクト~天使にラブ・ソングを~」で帝国劇場デビュー。その後も「ラ・マンチャの男」(2015年)、「ジキル&ハイド」(2018年)、「PIPPIN」、「ペテン師と詐欺師」(2019年)、「ウエスト・サイド・ストーリー」Seazon2、「女の一生」(2020年)、「ウェイトレス」(2021年)などに出演し、キャリアを重ねてきた。

関連番組