「前回の大河ドラマは『真田丸』で、細川忠興を演じさせていただきました。石田三成と一対一で対峙する、役者冥利に尽きるシーンがあり、シビれました。干し柿にまつわるシーンです。三成と言えば、干し柿。関ヶ原敗戦後のエピソードが有名ですが、三谷さんの脚本では、『関ヶ原以前、三成が忠興に贈り物しようとして逆ギレされたのが干し柿だった』という描かれ方をされています。あの処刑間際の干し柿エピソードに対する、抜群の前フリといいますか、誰も描いたことのない干し柿と三成の関係がそこにあり、すごいなぁと感嘆したものです」と、大河ドラマへの思いを語った。
また、“三谷作品”についての印象は「三谷作品との出会いは、遥か学生時代、なぜか僕の大学構内に置かれていた『99連隊』の立て看板を見た時にまでさかのぼります。演劇サークルで芝居をしていた映画好きの若者にとって、その完璧な会話劇は衝撃的でした。そして、あの『笑の大学』の初演! 上演中、客席からひっきりなしに拍手が巻き起こるのですが、それは喝采を送っているというより、『ダメダメもう笑いすぎてお腹が痛いから収まるまでお願い! ちょっと待ってー』という懇願の意味での拍手だったのです。うーん、うまく説明できてないかもしれませんが、とにかく、あんなにも劇場が爆笑と拍手で一体になる体験は初めてで、青山円形劇場でのあの夜が僕にとって、永遠の演劇体験ベストワンです。影響されて僕も当時やたら二人芝居をやりたがったものです。さて続きまして、映画やドラマでの三谷作品の体験談なのですが、、、ってスイマセン、ダメ、字数の制限がないとどこまでも語ってしまいます、、、」と明かした。
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