――今回、後藤の不気味な存在感から“不気味ッチー”と呼ばれていますが、このワードについてファンの方たちから何か反響はありましたか?
うちのベイベーたちはもう慣れたものですよ。嫌味な役をやれば“嫌味ッチー”、キザな役をやれば“キザミッチー”、朝イチのロケで顔がむくんでいたら“むくミッチー”。バリエーションをみんな楽しんでくれていると思います(笑)。
――“不気味ッチー”は演じていて楽しいですか?
(即答して)楽しいです。ただ1クールでいいかなとは思っています…(笑)。この役どころがずっと続くのはつらいなっていうのはあります。顔の筋肉を動かさないってそれなりにストレスなんですよ。
――ヒール役を演じる楽しさや難しさがあれば教えてください。
日常の自分と切り離せるところです。役に引っ張られたりするタイプでもないので切り替えて楽しんでいます。逆に難しいところは佇まいや所作に自分らしさを出さないことです。かなり意識をしないとにじみ出てしまうので…。
――油断すると自分が出てきてしまうんですか?
油断するとキラキラしちゃうんです(笑)。
――ドラマでは主人公の仲間を演じることもあれば、対立する役どころを演じることもあるかと思います。及川さんはどちらにより面白さを感じますか?
どちらも役を演じるという意味では面白いです。僕の場合、親友役や仲間側にいてもいつ裏切るか分からないというパターンが多いんですよね(笑)。毎回最初の打ち合わせで「今回は裏切りますか?」って聞きたくなるくらい。
なので、敵対しようと仲間であろうとエンターテインメントとして多くの人に楽しんでもらえるようにいつでも心変わりができるように備えています。
――今回のドラマのタイトルにちなんで後藤の“最も愛おしいところ”を教えてください。
(少し前のめりになりながら)後藤って、会社の中やその周辺ではマオカラーのジャケットなんですが、帰宅するときや外出の際は普通にスーツとネクタイなんですよ。ここが最愛ポイント! 後藤は会社に来てわざわざ着替えているんです(笑)。
「どんなこだわりだ!」と思うんですが、マイルールなんでしょうね。きっと後藤の美学なんですよ。なので、専務室にはマオカラーがハンガーラックにずらりと並んでいるんです。これは台本上どこにも説明されていないんですけど、僕は気付いてしまって。そこが人として愛おしいなと思います(笑)。
――最後にドラマ後半のご自身の見どころと、読者へメッセージをお願いします。
しつこく付きまとってくる、フリーライターのしおりとどう決着をつけるか。そして、後藤が最も隠したかった真実とは何か。さらに次の鼻血チャンスはいつか(笑)。楽しみにしていてください。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)