――小栗さんとは、天海についてどんなお話をされましたか?
天海は決してヒーローではなくてリーダーだという話をしました。ヒーローはどんな困難があっても無敵で、力強くて常に成功を導き出す。一方で天海は突き進む中でいろんな抵抗にあうし、天海の行動がすべて正解ではないし間違えることもあって矢面に立たされることもある。追い込まれる中で歯を食いしばって頑張っていくというリーダー像になるような役を演じてほしいとお話ししました。
――香川照之さんは、原作にも登場しているキャラクター・田所博士を演じますが、役柄について何かお話ししたことはありますか?
香川さんには撮影前に、田所博士はもの凄い研究者なので、自分を信じて疑わない部分を軸として演じてほしいというお話はしました。香川さんからも、田所博土は世間から注目を浴びてこなかった人なので、人とそんなに会話してこなかったんじゃないかと。なので、問いかけに対してストレートに答えないところがあったり、会話のテンポがズレるとか、お芝居の小さな機微をつけたいといった提案を頂きました。
あとは、田所は原作だと天丼がすごく好きで。天丼で糖分を取っているということなんですけど、今作でも、とにかく食べて力をつけているという印象を付けたくて食べるシーンをたくさん入れてます。
――11月21日放送の第6話の予告動画には、「第二章日本沈没編」というテロップが映し出されていますが、第6話の展開について、後半のキーパーソンとなる人物を教えてください。
6話では、田所さんが日本全国が沈んでしまうという予測をしたことで、天海は1億2千万人の日本国民の命を救うために、各国との交渉に奮闘します。そんな中、国内である問題が発生し、それがきっかけで窮地に追い込まれるという怒涛の展開が描かれます。
後半のキーパーソンでいうと、石橋蓮司さん演じる里城さんがすごく重要な位置を占めています。日本を愛するが故に、危機を認めたくないという里城さんが、日本沈没という受け入れざるを得ない現実を前に、人としてどう変わっていき、天海たちとどう連携していくかというのが見どころだと思います。
日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」第6話は、10月21日(日)夜9時放送。
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