夏帆「大切な記憶が散りばめられた本」30歳までの2年間を収めた写真集発売
俳優・夏帆が、30歳までの2年間の心の内を切り取った写真集「おとととい」(SDP/税込3520円)を4月9日(土)に発売。表紙カットと収録カットが解禁となった。
映画「22年目の告白―私が殺人犯です―」(2017年)では連続殺人犯の動向に翻弄される被害者遺族、「ブルーアワーにぶっ飛ばす」(2019年)ではコンプレックスを抱える自称売れっ子のCMディレクター、「Red」(2020年)では一切不自由のない生活ながらもどこか満たされずにいる主婦、放送中のドラマ「ムチャブリ!私が社長になるなんて」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)では主人公の親友で一児の母を演じるなど、シリアスからコメディー、主役から脇役まで、多彩な役を演じ、どの作品でも存在感を放っている夏帆。
2021年6月30日には30歳の誕生日を迎え、俳優として、一人の女性として新たなステージへと踏み出そうとしている。今回の写真集は、そんな夏帆の30代に向けて羽化する様子を、写真家・石田真澄が2年間追い続けた一冊となっている。
「おとととい」とは、石田が子どもの頃から使っている「一昨日の前の日」という意味の言葉。イノセントでどこかノスタルジックな響きのする言葉を写真集のタイトルに据えた。
石田の写真の創作手法は、日常の光景を撮り続けたスナップショットを集積させるというものが中心。同写真集では、夏帆の日常を、石田の目を通して追い続けた。ごく普通の毎日が、石田の手によってみずみずしく、ダイヤの原石のようにキラキラ輝く。
2年間と時間をじっくりかけた撮影では、被写体・夏帆との距離がだんだんと近づいていく。旅行に行ったり、ふとした散歩の様子を撮影したり。ついには、夏帆も意識することができない、寝顔の様子をとらえるまでに。呼吸を合わせて、生活するように、空気のように絶妙の距離で撮影された写真は、撮り手と被写体の化学反応によって、思ってもないシーンを生み出し、そのときだけの特別な一枚一枚になっていく。映し出されるのは、余分なものをそぎ落とし、より純粋な存在として映し出される、ただの「夏帆」。
今回、解禁となった表紙と収録カット4枚は、どれもいとおしさを覚える光や刻々と移り変わる繊細な瞬間を捉え、唯一無二の魅力を放つ。言葉では表現しきれない、たった一瞬現れた夏帆の感情のゆらぎが写っている。