仲野太賀、夏ドラマ2作で主演“人間の愛おしさ”表現する旬俳優の魅力

2022/07/10 11:27 配信

ドラマ コラム レビュー

「拾われた男」第2話より(C)2022 Disney & NHK Enterprises,Inc.

キャラクターが愛おしく思える、人間味あふれる演技


「コントが始まる」で共演した菅田、神木、有村架純とは、同じ1993年生まれ。ほかにも、竹内涼真吉岡里帆など、現在第一線で活躍する俳優陣が多く、“華の93年組”“黄金世代”ともいわれるなかの一人。

6月24日にゲスト出演した「あさイチ」(毎週月~金曜朝8:15-9:54、NHK総合)では、10代の頃は同級生の染谷将太ら同世代の俳優の活躍に悔しい思いを抱いていたことを明かした。その思いを抱えながら、1作品ずつ真摯に向き合い、印象を残す演技を見せてきたことで、現在の主演作が相次ぐ活躍につながっている。

超個性的なキャラクターも、ダメ男も、隣にいるような青年でも、仲野が演じると愛おしさが現われる。それが見る者の共感を呼ぶ。

器用さと培ってきた経験、持ち前のセンスも活きているはずだ。「拾われた男」での人間味あふれる“諭”の姿は、仲野の真骨頂でもある。物語はまだ始まったばかりで、これからさらにさまざまな表情を見せてくれるだろう。

※草なぎ剛のなぎは、弓へんに前の旧字体その下に刀が正式表記

◆文=ザテレビジョンドラマ部