ナイナイ矢部「お客さん来てくれるとやっぱり盛り上がります」 完全復活の鳥人間コンテストでMCを務める
“1枚プロペラ機”で記録更新に挑む
滑空機部門に続けて行われたのが、人力で回すプロペラを動力とし飛行距離を競う「人力プロペラ機部門」。まずプラットホームから飛び立つのは「大阪工大 人力飛行機プロジェクト」。昨年3位のチームは、なんとプロペラが1枚の“1枚プロペラ機”で記録更新に挑む。パイロットとして勧誘され、「同世代だったら誰よりも練習している」と意気込む平岡幸士郎は、実家から大学まで70kmの道のりを自転車で通学して鍛えた足が自慢。独特な機体を見事に乗りこなし、感動のフライトへと飛び立つ。
昨年、優勝候補とされながらハッチが閉じないアクシデントで、99mという納得がいかない結果に終わった「名古屋大学 AirCraft」。パイロットの福原悠介は、一時落下がトラウマになり、悪夢を見てしまうほどに。しかし、チーム代表や仲間の優しさに触れ、恐怖を乗り越えてもう一度バードマンに戻ることを決意。「支えてくれたチームメイト、家族のために飛びます」という熱い想いを胸に、チームの記録更新、ビッグフライトを目指して飛び立つ。
優勝経験チームも続々登場
続いて優勝回数5回を誇る強豪「東北大学 Windnauts」が3年ぶりに登場。2008年には史上初の折り返しフライトで36km完全制覇を達成するなど、数々の歴史を塗り替えて来た好チーム。パイロットの丹治開をバックアップするのは、ベンチプレスの全日本選手権にも出場した父親で、アドバイスをもらいながら親子二人三脚でトレーニングを積んできた。その父が「今日は最高の仕上がり」と太鼓判を押す息子は、駆けつけられなかったお母さんからも手紙で力をもらい、王座奪還へのフライトに挑む。
最後は、昨年優勝した「東京都立大学 鳥人間部T-MIT」。昨年は“棚ぼた”優勝という声をはねのけるため、パイロットの今堀匠は東京都と神奈川県の境・和田峠の最大勾配18%という激坂で毎日トレーニング。「40km飛びます」と目標を掲げ、峠で磨いた真の実力を今年こそ見せつける。