――これまでの練習メニューはどのようなものですか?
坂本:今回、走ることに初めて取り組まれているので、まず7月は10kmから13kmを練習の度に走り、幹の部分を作りたかったので、おなか、背中、腰、足などの筋トレを重点的にしてもらい、今までのランナーよりも多めにやってきていただきました。8月は、残り一カ月なので本番を想定した練習をしています。
――練習で一番きついことは何ですか?
兼近:アイシングですね。筋トレもきついんですけど、ある程度我慢できるというか。でも、アイシングは痛みなので我慢できないんですよ。
――坂本トレーナーから見た、兼近さんの走りはいかがですか?
坂本:兼近くんの練習の様子を見ていると、話しているときと走っているときで表情が違うんです。走っているときは、結構シリアスな、真剣な表情をしています。その一方で、ファンを大切にされる方だから、声がかかれば丁寧にお応えになっています。
客観的に見て、兼近くんのランニングはバランスのとれたいい走りをしています。体幹が強く、ホームにブレが出てこないのが強みですね。こんなに褒めちゃっていいのかなと思うくらい。とてもいい感じできています。
兼近:坂本さん、たまに「俺のことランナーにしようとしているのかな?」って思う時があります(笑)。ずっと「将来楽しみだな~」って言ってくださるので「照れくせー」と思いながら、うれしくてちょっとスピード上がっちゃうんですよね。褒め上手すぎて、どんどん走れるようになります。