「オン」を貫き通してみんなを笑顔にしろ!
先に若林が入っている楽屋に、春日が入ってくる。2人とも挨拶をしない。声もかけない。春日は無言で椅子に荷物を置き、若林は無言で雑誌を読んでいる。
「じゃないとオードリー」(テレビ東京系)は、「オフ」のオードリーの姿から始まった。中学の時から友達で、コンビ結成から20年以上が経過。それだけの長い時間を2人で過ごしているのである。オードリーに限らず、お笑いコンビはやがてこういう状態になってしまうものなのだろう……。
いや、オンオフを使い分けるのは本物のスターではない!と番組は突きつける。プロデューサーの佐久間宣行が告げた今回の企画は、「オフゼロオードリー」。今日一日、常に「オン」のテンションを保ち、共演者やスタッフすべてを笑顔にしろ、というものだった。
タフだな…戸惑うオードリーの2人
打合せ中も、メイク中も、収録前も、セットチェンジ中も、楽屋で2人きりのときも、オフになったらダメ。ずっとオンである。「黄金伝説じゃん(若林)」「ちょっとタフだな……(春日)」と戸惑う2人。
それもそのはず、この日のオードリーのスケジュールは、MCを務める「日向坂で会いましょう」(テレビ東京系)の3本撮り。すべて終わるまで10時間もある。日向坂46も番組スタッフも、みんなこの企画のことは知らない。この長丁場を、オンで貫き通せるのか。