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「じゃないとオードリー」“オフ”が暗いオードリーが“オン”でさらけだした本音

2022/10/24 19:00

「俺の負けだと思った」


予定していた収録をすべて終え、9時間が経過した。そこで手渡されたラストミッションは「最後にお互いを笑わせあって帰れ!」。若林の車で春日を送っていけという。

2人きりの帰り道、今日の出来事を振り返りながら、若林は「俺の負けだと思った」と話す。これまでは、事前にあまりしゃべらず本番にエネルギーを向けたほうが、良いものができると思っていた。でも企画とはいえ、みんなにたくさん話しかけたら、番組が明るくなった。「人間ってね、コミュニケーションする動物だよ。俺の負け(笑)」と笑う。

では春日は、本当のところどう思っているのか。こういうとき、春日は素直に本音を話さない。それを分かっている若林は、「そういえばこの時間、春日が1人でラジオをやってるって言ってたな」「じゃないとオードリーの感想とか言ってるかもしれないから聞いてみよ。ピッ」と、ラジオコントに入るのだ。

春日は瞬時に「いや本当にね~大変だったんだよ」と、そのノリに乗っかる。若林さんと久しぶりに2人きりだったのよ、と1人で話しているうちに、「オチの無い話をしたら怒られるんじゃないか、顔面グーで殴られるんじゃないかって感じが残ってて」と本音が漏れ出してくる。「ジャッジしてる感じ出しちゃってたんだなぁ」と若林。

このトーク、スタジオや会議室で向かい合って話していたら、照れも入っていただろう。でも2人きりの車中、運転席と助手席で、目を合わせずに話せる距離感がちょうどいい。

「もうジャッジはしないよ、こんだけのキャリアになってくると。正直、尊敬してるもんね」

若林は前を見たまま春日に話す。企画開始から10時間、最後の武装が解除されたような気がした。

文=井上マサキ


この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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