JYPエンターテインメントと日本のソニーミュージックの日韓合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project」。国民的ガールズグループとなったNiziUを生んだSeason 1に続くSeason 2(以下、S2)が、現在Huluにて独占配信中。第6話では前回から2つ目の審査となるボーカル・レベルテストが始まったが、挑戦した4人中、合格はまだ1人。ダンス・レベルテスト以上に厳しい評価に、参加者の緊張は増すばかりの第6話を考察と共に振り返る。
ソウダイに続く合格者は、いつ出るのか…
地域予選を通過した20名は、5泊6日の日本での合宿期間中に、ダンス、ボーカル、スター性の審査、そしてチームミッションに臨み、合格の証であるNiziキューブ獲得を目指す。次の関門の韓国JYPセンターでのトレーニング合宿に参加するには、ダンス、ボーカル、スター性、そして姿勢の4つのNiziキューブを揃えなくてはならない。絶対評価の為、韓国合宿に行ける人数は決まっていない。
前回までで、ボーカル・レベルテストに合格したのは、JYP練習生のソウダイのみ。高音パートで身構えて力が入ってしまった以外は全部良かった、と大絶賛された後に、J.Y. Parkに指名されたのは、同じくJYP練習生のセイタ。地域予選の際に発声についての指摘を受けた為、喉の力を抜いて歌えるように練習した、と言う彼に、J.Y. Parkは「今も肩に力が入っている。もっとルーズに」と、緊張をほぐすように伝えた。
セイタは、ダンス・レベルテストが17位で、練習生7名の中でも最も低い順位。歌よりダンスに自信があったのに、想定外の低評価の理由がわからず、また、自分のふがいなさを悔やんでいた。今日は絶対に挽回したくて、つい力が入ってしまっていたのだった。選曲は2PMの「Only You」。ラップパートは、今は離れて暮らしている12歳になる愛犬を想って自作した。
不安と焦る気持ちを押し殺して心を込めて歌う彼の歌声に身をゆだねながら聴くJ.Y. Park。歌を聴き終えると、J.Y. Parkは紙に何かを書き、しばらく見つめた後、「僕が指摘したところが…」と話し出した。緊張が走る。続いて出た言葉は「とても良くなりました」。ほっとするセイタ。リズム感の良さも褒められた。が、ラップの前まではリラックスしていたのに、ラップの後はまた力が入って、苦しそうに聞こえた、と言われ、アドリブの時に細かい音程が不安定になる事も指摘された。そして、結果キューブを貰う事はできなかった。
J.Y. Parkが重視するのは、“上手さ”より“伸びしろ”
次はハル。JYP練習生が続く。彼は地域予選の際、J.Y. Parkから歌唱力で高評価を受けていたが、歌を習ったのは練習生になってからの為、練習生歴半年の彼は自信が無い。「空気半分、声半分」というJ.Y. Park流の歌唱法をマスターする課題を与えられた彼は、納得できるまで練習を重ねて、審査に臨む。曲は、清水翔太の「milk tea」。まっすぐな歌声が心地良く、J.Y. Parkも気持ち良さそうに聴いている。聴き終えた彼は「本当に良くなりました」と笑顔で伝えた。「上手く歌う事も大事ですが、合宿期間中に僕が見たいのは、“どれだけ早く自分の短所を補っていくか”」と、ハルが努力した事を称賛した。だが、キューブ獲得はならず。これだけ褒められても、キューブが貰えないとは…。J.Y. Parkが求めるレベルが高い事を痛感させられる。
ソニー・ミュージックレーベルズ
発売日: 2023/07/19