――野球シーンへのこだわりを随所に感じるのですが、撮影秘話があれば教えてください。
球児役の皆さんは大変だと思います(笑)。ピッチャー役の中沢(元紀)くんは前半戦投げることが多いので…。特にピッチャー越しの打席を映すシーンでは、本人に投げてもらわないと成立しないので、ボールのシーンだったらボール、ストライクのシーンだったらストライクを投げないといけないというプレッシャーと戦ってくれています。
野球のシーンはごまかさないと決めています。できないならできないで役にして、リアリティを大事に、CGは使わずに撮影するということにこだわっています。
――今作で一つの鍵となる球児役は長期的なオーディションで決定していますが、いつ頃からこのような形式をとろうと決めていたのでしょうか?
この企画を出した時点で(球児役は)オーディションで決めようと思っていました。特に1年生役を演じるキャストたちはそれなりに野球がうまい子たちを集めないと説得力がないので、去年の12月頃から募集を始めて、その時点で実技の審査についても考えていました。
――現場では球児役のキャストたちとどのようなコミュニケーションをとっているのでしょうか?
野球についての質問を私から投げかけることもありますし、野球以外のシーンでいうと今作は数年にわたって描かれるため球児たちも成長していく必要があるので「第1話と全く同じ顔しているよ」と指摘をしたりしています。
オーディション中、みんな“このチャンスをつかんでやる”感がすごくて。今もエネルギーが溢れ出ています。10年後も役者を続けていてほしいですし、みんなが活躍していてくれたらうれしいなと思います。
先日、三重にロケへ行った際に鈴木さんから「彼ら(球児キャスト)をご飯に連れていこうと思います」と言われたので、「どうぞ、行ってきてください」と答えたら、鈴木さん、黒木さん、そして球児キャストたちでバーベキューをしたらしくて。
鈴木さんと黒木さんは本当に先生のようで、だんだんとチームが出来上がってきているなと思うので、そういった空気感も視聴者の方に感じてもらえたらうれしいです。
※このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画されたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)