松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。12月10日放送の第47回「乱世の亡霊」で、豊臣秀頼(作間龍斗)がみずからの意思で徳川と戦う覚悟を固めた。力強い言葉で荒武者たちを鼓舞する秀頼を堂々たる存在感で演じた作間に、視聴者の注目が集まった。(以下、第47回までのネタバレがあります)
誰もが知る戦国武将・徳川家康の人生を、一人の弱き若者の成長物語として描いてきた「どうする家康」。第47回では、茶々(北川景子)の妹・初(鈴木杏)と阿茶(松本若菜)の話し合いにより、いったんは和議が成立。だが乱世を望む荒武者たちが全国から大坂城に集まり続け、戦の火種がくすぶり続ける…という展開が描かれた。
そんな第47回のクライマックスで、秀頼が自らの“本当の心”を明かした。打倒徳川の先陣を切ってきた茶々が「秀頼、母はもう、戦えとは言わん。そなたの本当の心で決めるがよい」とゆだねると、秀頼は「今、余は生まれて初めて、この胸の内で熱い炎が燃えたぎるのを感じておる。余は、戦場でこの命を燃やし尽くしたい」と、再び戦をすることを宣言。
そして「余は、信長と秀吉の血を引く者。正々堂々、皆々と共に戦い、徳川を倒してみせる。余は、決して皆を見捨てぬ。ともに乱世の夢を見ようぞ!」と、集まった武士たちを鼓舞した。
スマートでそつのない印象だった秀頼にもまた、ただひたすら戦うことそのものを求める“乱世の亡霊”の血が流れていた。本多正信(松山ケンイチ)曰く“乱世が生み出した最後の化け物”秀頼の覚醒の瞬間を、今作が大河ドラマ初出演の作間が堂々と、力強く演じた。射るような鋭い目つきが、秀頼のゆるぎない決意を物語っている。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)