「ハートネットTV」(毎週月~木曜夜8:00-8:29、NHK Eテレ)は、さまざま問題を取り上げる新しいスタイルの福祉番組。9月13日(水)には、千原ジュニアが時事問題について議論をする「B面談義」の第2弾が放送される。今回のコメンテーターは、全盲の弁護士・大胡田誠氏や同性愛を公言している弁護士・南和行氏らで、ナレーションは声優の三ツ矢雄二が務める。そんなキャラが濃過ぎる人々と共に、MCの千原は「不倫問題」「トランプ発言」などを少し違った視点から取り上げる。収録を終えた千原にインタビューを敢行し、番組の感想や今後の展望を語ってもらった。
――最初のオファーが来た時にはどう感じましたか?
最初に普通に「障がい者の人だから…」って身構えて見るんじゃなくて、ガンガンツッコんで、ガンガンいじってほしくてっていうことを言っていただいて。制作者の意向をどこまでくみ取れているかは分かりませんけど、そんなふうにやっています。
――コメンテーターの方々と議論をしてみてどのように感じましたか?
僕たちには見えるから見えてないものがあるので、やっぱり目線が違うというか。僕らは普段見えない世界から見える景色があるので面白いですね。
――特に印象的だった発言はどんなものですか?
今回、「2.5次元舞台」が人気という話題があったんですが、その時に、目が見えない人にはそもそも2次元がないという発言があったんですね。3次元にしか生きていなくて、触れられるものしか信じないっていう。で、道に迷った時には逆に自分を「2.5次元」に落とし込んで、「これはゲームのミッションで、この迷路からどうやって脱出するんだ?」って考えて、ちょっとポジティブな遊び心を持って日々生活しているとかって。それは目の見えない人からしか聞けない意見やなと思いましたね。
――取り上げたテーマの中で印象深かったものはどれでしたか?
「不倫」は面白かったですね。みんなの切り口が違くて。例えば目の見えない人はワイシャツに口紅や長い髪の毛がついてても気付かないから、バレるのが怖くて仕方がなくて不倫ができないっていう意見を聞いて、そりゃそうやなと思いましたね。
毎週月~木曜夜8:00-8:29
NHK Eテレで放送中
※「B面談義」は9月13日(水)に放送