“真田幸村”や“愛の兜”が登場、物語の節目となる第22話&第23話のあらすじと見どころを紹介<大河ドラマ 天地人>

2024/07/10 17:00 配信

ドラマ

「天地人」より(C)NHK

妻夫木聡主演で2009年に放送された大河ドラマ「天地人」(NHK)。わずか5歳にして上杉景勝の家臣となり、側近として寄り添い仕えた直江兼続の生涯を描く。BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では、毎週木曜夜6時15分から2話連続で放送中。そこで今回は、7月11日(木)に放送される第22話「真田幸村参上」と第23話「愛の兜(かぶと)」のあらすじや見どころを紹介していく。

“愛”を描いたハートフルな大河ドラマ「天地人」


同ドラマは、2006年に発表された火坂雅志氏による同名小説が原作。ひたすら“利”を求める戦国時代を舞台に、珍しく“愛”を重んじ“義”を貫き通した直江兼続の生涯を、同時代に生きた戦国武将や女性たちとの人間関係とともに描いた作品だ。

物語は、越後上田庄の坂戸城主・長尾政景(村田一道)が死に、後の“上杉謙信”こと上杉輝虎(阿部寛)が弔いに現れる。輝虎の実姉で政景の妻・桃(高島礼子)は髪を下ろし仙桃院となり、政景の子である喜平次は輝虎の養子になる。

仙桃院は10歳の喜平次とともに成長すると、腹を割って話せる家臣を求めるようになる。そこで長尾家の家臣・樋口惣右衛門の長男で、当時たった5歳だった与六(加藤清史郎)に白羽の矢が立つ――。

当時の大河ドラマは43作目の「新選組!」や45作目の「功名が辻」、47作目の「篤姫」など、高視聴率や話題作が続いていたが、48作目となる本作も最高視聴率26%、平均視聴率21.2%という高い数字を記録した。

この高視聴率の要因には、時代劇に珍しい“愛”をテーマにしたホームドラマ的な要素や、妻夫木聡長澤まさみ小栗旬など実力派若手俳優の積極的な起用などにある。また、少年時代の兼続を演じた当時の子役・加藤清史郎のブームも大きな理由の一つ。5歳の若さで家臣となるため寺に入った際、上杉謙信に向かって「わしは、こんなところに来とうはなかった!」と叫んだセリフは、新語・流行語大賞にもノミネートされるほど話題を呼んだ。

新キャラの登場で視聴者を沸かせた第22話「真田幸村参上」


7月11日(木)に放送される第22話「真田幸村参上」では、景勝(北村一輝)のもとに、信州から真田家の使者として初音(長澤まさみ)が訪れる。初音は自分が真田昌幸(岩松了)の娘だと明かし、「徳川の脅威から真田を守ってほしい」と頼み込むと、泉沢(東幹久)は反対を唱えるが、景勝は「頼るものに手を差し伸べるのが上杉の義だ」と了承する。

その後上杉との盟約が成立すると、昌幸は初音の弟・真田幸村(城田優)に人質になるよう命じた。幸村はしぶしぶ越後に向かい、兼続(妻夫木聡)に自邸に招かれ酒を酌み交わすもまったく言葉を発そうとしない。そこで兼続は幸村を海に連れ出し、「たとえ裏切られても自分は人を信じたい」と自分なりの“義”を語り始める――。

第22話からは真田幸村が新たに登場し、当時お茶の間を大いに沸かせた。幸村といえば戦国武将の中でも高い人気を誇っており、ゲームやアニメのキャラとしてもたびたび描かれている存在だ。同話では、兼続が始めこそ頑固で人を寄せ付けない幸村と向き合い、愛と義を語る様子が印象的なシーンとして描かれる。兼続の言葉で、幸村の心に変化を起こすことができるのか要注目だ。