吉高由里子が石山寺での逢瀬について語る「当時は感性がむき出しに先行していた時代で、それはそれで美しいんじゃないかな」<光る君へ>

「光る君へ」で主人公・まひろを演じている吉高由里子(C)NHK

吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第32回「誰がために書く」が8月25日に放送された。大石静が脚本を務める同ドラマは、平安時代を舞台に、のちに世界最古の女性による小説といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く物語。

WEBザテレビジョンでは、同ドラマで主人公・紫式部(まひろ)を演じている吉高にインタビューを実施。撮影での苦労や今後の見どころなどを語ってもらった。

皆さんに愛されるキャラクターになればいいなと


――最初にオファーを受けられたときは「パニックで…」といったコメントをされていましたが、ドラマの撮影もかなり進んでいるかと思います。先ほど行われた藤原道長役の柄本佑さんの取材会では「今はめっちゃ紫式部ですよ」みたいなこともおっしゃられていましたが、撮影が進んでいくにつれて心境の変化や手応えみたいなものはありますか?

佑くん、嫌なこと言うねぇ(笑)。ハードル上げるようなこと言い残して行かないでほしいんだけど(笑)。最初に発表されてからもう2年以上たつのかな? 今も絶賛撮影中なのですが、一つの作品にこれだけ長く携わったのは初めてなので…。生まれて初めて経験することって大人になってからなかなか出会えないじゃないですか。でも今回こういう機会をいただいて、初めての一歩を今も継続している感じです。

“私が式部よ”なんて思ったことないですけど(笑)。皆さんに愛されるキャラクターになればいいなと思いながらやっています。自分の中で、目で見てわかる成長っていうのは「書」かなと思いますね。作品が始まる半年ぐらい前からコツコツ練習してきました。

第2回(1/14放送)から本役に変わって、早速文字を書くシーンがいっぱいあったんですけど、今見ると目も当てられない字だったと思いますね(笑)。でもそのときはまひろも10代で、今は30代後半から40代前半を演じているので、役と一緒に自分も成長したのかなと。向き合った時間だけちゃんと応えてくれるものだなと思いました。