女優の長澤まさみが9月13日、都内で行われた映画「スオミの話をしよう」初日舞台あいさつに、共演の西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、宮澤エマ、三谷幸喜監督とともに登壇した。
本作は、「記憶にございません!」以来5年ぶりに三谷が監督・脚本を手がけた作品。長澤を主演に迎え、突然失踪した女性と彼女について語り出す5人の男たちを描いたミステリーコメディとなっている。
三谷監督からの挑戦状のような台本と戦い、完成した本作を見た感想を求められた長澤は「まだ冷静に見られていないので、映画館に見に行かないとなと思っています。今できることはやれたのかなと思っていますが、終わったあとも“スオミはもしかしたらこうだったかもしれない”ってスオミに対して可能性を見出せる面白い役を演じさせてもらったなと思います」と充実した表情を浮かべた。
三谷監督は長澤の引き出しを全部引き出したいと思っていたそうだが、「たくさんの引き出しを持っている方だから、まだ8つくらい持っていると思います。僕は気づいた引き出しは全部開けましたが、もうちょっと何か奥にありそうな気も。秘密の隠し扉みたいなものが」と長澤の役者としての奥深さをしみじみと語った。
また、これまでのプロモーション活動の中で長澤は、本作で初共演した遠藤と仲良くなり、遠藤のお願いで“憲一”と呼んでいることを明かしていたが、遠藤は「憲一と呼ばれて、芝居では怒鳴られて幸せでした」と頬を緩め、そんな遠藤との共演について長澤は「楽しかったですね。ちょっと似たところがあって、緊張しいとか、自信がないとか、人見知りとか。なので、私が一生懸命芝居をしているときに三谷さんからいろんな注文を聞いている中でも、ずっと濡れた子犬みたいな目で、目をうるうるさせて『わかるよ』『一緒だよ』って言ってくるんですよ(笑)。わかってくれていることは安心感になって、遠藤さんとはとてもいい友情関係を築くことができた気がします」とにっこり。
これに対して遠藤は「(長澤が)緊張しいで人見知りとは全然思わなかったので、その辺にびっくりして、自分もそういうところがあるので他人に感じなくなりました」と笑顔を見せた。