──スピンオフの他に、もし「わろてんか」がもう1週あったら、どんなエピソードを描きたかったですか?
てんちゃんを中心とした、「女チーム」の話ですね。先ほども話題に出た、てんちゃんが女興業主になるあたりのエピソードは、実は脚本上ではもっと長かったんです。
「プロジェクトX」というのがありまして。「X」と書いて、「テン」と読みます(笑)。てんがリリコ(広瀬アリス)や歌子さん(枝元萌)たちと一緒に、北村笑店を盛り上げていくんだと決意する部分を描いていたんですが、尺(放送時間)の問題で編集でカットされて(笑)。あの時代に頑張った女性たちの物語を、もう少し描きたかったですね。
あとは、伊能さんとてん、風太とトキの、その老後を描いてみたい(笑)。
──最後に、“朝ドラ”という大きな枠を経験された吉田さんの、今後の展望を教えてください。
“朝ドラ”で知ったのは、キャラと役者さんが成長していくということです。
それを目の当たりにできたことは、私にとってかけがえのない経験でした。いつの日か、“戦後の北村笑店の歩み”を描けたらと思いますが…(笑)。
まずは、わかなちゃんが女優として大空に羽ばたいていく姿を見守りたいです。
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