3人の詐欺師・ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が、華麗なるだましのテクニックで悪人から大金を巻き上げていく痛快コメディードラマ「コンフィデンスマンJP」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)が話題だ。
長澤ら役者陣の好演の土台となる脚本を作り上げたのは「リーガル・ハイ」シリーズ(2012年ほかフジテレビ系)などでも知られる人気脚本家・古沢良太氏。
本人が、「見る人もだますつもりで書いた」という緻密なプロットと、「やるだけやってみようと思い、勝算なく突っ込んでいきました」という思い切りの良さが同居する脚本の秘密を古沢氏に直撃!
アッと驚くだましのテクニックは、往年の映画「スティング」(1973年)のような痛快さを追い求めた結果だという。
「2年ほど前に、(『リーガル・ハイ』などでコンビを組んだ)成河広明プロデューサーから『また何かやりましょう』と言われていました。僕も詐欺師ものはいつかやりたいと思っていましたが、作るのがちょっと大変なので二の足を踏んでいたんです。
でも成河さんに、『入社試験でも映画「スティング」みたいな作品が作りたいって言ったほど(詐欺師ものが)好きなんです』って熱弁されて…説得された感じです」
古沢氏は企画立ち上げの経緯をそう説明する。
「ちょっと不謹慎で、真面目な世の中の雰囲気みたいなものを、小ばかにして吹き飛ばそうという意気込みで作りました」(古沢氏)という本作には、古沢氏らしい笑いが詰まっている。
本作の緻密さは、2年前からの準備に加え、練りに練った推敲の結果。古沢氏をもってしても、それは低い壁ではなかったという。
「やるからには1話完結で、毎回毎回悪いお金持ちをアッと言わせる手段で爽快にだますっていう…のを10本作ろうっていうのがもう、むちゃな話で。そんなにだます手口もバリエーションないし、難しいなと思っていたんですが、毎回はそう鮮やかにできなくても、時々はすごくいいのができるんじゃないかぐらいの気持ちで、やるだけやってみようと思い、勝算なく突っ込んでいきましたね」と古沢氏は振り返る。
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