池松壮亮「歯くらい捧げないと…」歯を抜こうとして蒼井優に止められる

2019/08/23 16:00 配信

映画

映画「宮本から君へ」の完成披露舞台あいさつが行われ池松壮亮、蒼井優らが登壇した(C)2019「宮本から君へ」製作委員会


主演・池松壮亮、ヒロイン・蒼井優真利子哲也監督による映画「宮本から君へ」が、9月27日(金)に全国公開される。

それに先立ち、完成披露舞台あいさつが8月22日に行われ、池松と蒼井、井浦新一ノ瀬ワタル、真利子監督、原作・新井英樹が登壇した。

“究極の愛の形”を投げ掛ける問題作が誕生


映画「宮本から君へ」では、宮本浩(池松壮亮)と中野靖子(蒼井優)の前に立ちはだかる“究極の愛の試練”を、2人が克服していく姿が描かれている(C)2019「宮本から君へ」製作委員会


新井英樹による漫画「宮本から君へ」は、熱血営業マン・宮本浩の七転八倒の記録を描いた作品。1990年に「モーニング」(講談社)で連載がスタートし、1992年に「第38回小学館漫画賞 青年一般部門」を受賞している。

今回の映画では、原作の後半をベースに、宮本浩(池松)と中野靖子(蒼井)の前に立ちはだかる“究極の愛の試練”を、2人が克服していく姿が描かれる。

「この物語を完結させるまでは、死ぬに死ねない」と語る真利子監督を筆頭に、全キャスト、スタッフが、全身全霊を懸けて挑み、見る者へ“究極の愛の形”を投げ掛ける問題作を誕生させた。

逆境に次ぐ逆境だった本作


【写真を見る】撮影のために自らの歯を抜こうとしていたという池松壮亮(C)2019「宮本から君へ」製作委員会


舞台あいさつで、主人公・宮本浩役の池松は「いよいよ、こういう日を迎えられて幸せに思います」とあいさつ。

本作は完成まで逆境に次ぐ逆境だったそうで、出演しているピエール瀧について池松は「僕が監督よりも近い距離で見ていた共演者として言えることは、あの人の目は本気でしたし、この作品にとんでもなく大きな力を注いでくれていたと思っています」と触れる。

さらに、「もう、あの瞬間に戻ることはできないというくらい、スタッフ全員がパワーを注ぎ込んだ作品となっています」と続け、ヒロイン・中野靖子役の蒼井も「生半可な気持ちでは立ち向かえない作品でした。すごい熱量の作品でしたので、自分たちもぼろぼろになりながら、平成の終わりにみんなで挑みました。その熱量が少しでも観客の方々に届けば」と話した。

靖子の心にすみつく元恋人・風間裕二役の井浦も「これから、とんでもないことが起きるので、宮本から振り落とされないようにしっかりとしがみついて、楽しんでください。映画を見終わった後に、心の奥の方に突き刺さるものが必ずあると思っています」とアピール。

宮本の最大のライバルとなる、真淵拓馬役の一ノ瀬は「役者になる前、見ることで勇気をもらえる映画は自分にも何本かありましたが、今回『宮本から君へ』を見て勇気をもらいました。皆さんも、この映画から勇気をもらってください」と語った。