池松壮亮、主演映画で初体験「こんなに『俺』って言うの、宮本かローランドさんくらい」

2019/09/30 15:52 配信

映画

映画「宮本から君へ」の舞台挨拶に登壇した真利子哲也監督、宮本浩次、池松壮亮、蒼井優、一ノ瀬ワタル、新井英樹(写真左から)(C)2019「宮本から君へ」製作委員会

映画「宮本から君へ」の全国公開を記念して、9月28日に舞台あいさつが行われ、主演の池松壮亮、ヒロイン役の蒼井優をはじめ、一ノ瀬ワタル真利子哲也監督、原作の新井英樹、そして主題歌を務めた宮本浩次がサプライズ登壇した。

本作は、人生負けっぱなしの男・宮本浩(池松)が、愛する靖子(蒼井)の笑顔を取り戻すため、一世一代の勝負に挑む人生讃歌エンターテインメント。

作品観賞後の熱気が会場にほとばしる中、大きな拍手で迎えられると池松は、「今日こうして大好きな人たちと並んで立てて、ここには来ていないけどこの映画に関わった人たちの思いを持って初日を迎えられたことを誇りに思います」とあいさつ。

蒼井も「こんなにご覧になった方の前に立つのが照れくさいなと思う舞台あいさつは初めてです。映画化したいという話が出てから7年くらい経っていますが、こうして公開を迎えられて感慨深いです」と公開を迎えた感無量の気持ちを語った。

また、それぞれがこれまで関わった作品の中で本作で初めて体験したエピソードを披露。

蒼井は、「初めて週休6日で撮影したいと思った現場だった」と語り、「基本的に馬車馬のように働いた方がノリやすいというか、パンチドランカー的に撮影が進んだ方が好きなんですけど、今回は3日目でふだん映画の撮影で使う体力や気力を使い切ってしまったような感覚があって…でもなんとかスタッフの方ともお互いを鼓舞しながら乗り越えました」と本作で見せた熱演の裏側にある過酷さを明かした。

一方池松は、「こんなに一作品で『俺』って主語を使った作品はないです。このご時世、こんなに『俺』って言うの、宮本かローランドさんくらいですよね」と会場の笑いを誘うと、本作で宮本の最大の宿敵・拓馬を演じた一ノ瀬は「後先考えない増量をしました」と、2カ月で33kgという驚きの増量をしていたことを告白。

「この作品が終わった後の人生のことは考えてなかったですね」というほど過酷を極めた増量の中身は、「ふだんの食事は1日でケーキ1ホール、生卵1日30個はマスト。そしてその間に野菜は食べないで、野菜を食べる余裕があるなら、とにかく糖分や脂質をとりなさいと言われました」と語り、驚きのエピソードに会場からは称賛の拍手が上がった。