<いだてん>異例、大河“最終回”にあふれた笑顔 生田斗真、松坂桃李、星野源ら主役級も“ONE TEAM”で盛り上げた一年

2019/12/16 12:49 配信

ドラマ

大河ドラマ「いだてん」第47回場面写真 (C)NHK


2019年大河ドラマ「いだてん」(NHK総合ほか)が12月15日に最終回となる第47回「時間よ止まれ」を放送した。歴史上の偉人を主人公に据えることが多い大河ドラマという枠で、「オリンピック」というイベントをテーマに打ち立てた異色作。宮藤官九郎による練られた脚本を先導役に、主役級スターから若手注目俳優までが一致団結して襷(たすき)をつないだ“ONE TEAM大河”がこの日、ゴールテープを切った。

天狗倶楽部にファン熱狂!


日本で初めてオリンピックに参加した男・金栗四三(中村勘九郎)と日本にオリンピックを招致した男・田畑政治(阿部サダヲ)の人生を軸に、日本におけるオリンピックの歴史を明治から昭和にかけての世相とともに描いた同作。主人公2人体制という珍しいスタイルに加え、日本オリンピックの父ともいえる嘉納治五郎(役所広司)の生涯や、古今亭志ん生(ビートたけし、若い頃を森山未來)ら噺家の視点も取り入れ、かつオリンピックにかかわる人々の活躍をち密に描いた結果、金栗・田畑以外の出演者の見せ場が相対的に多かった。

主役級の人気俳優も続々と出演。第1回でいきなり星野源演じる平沢和重の英語によるスピーチが話題をさらい、序盤は生田斗真演じる三島弥彦らエリート集団“天狗倶楽部”のパフォーマンスが視聴者を熱狂させた。

第10回ではそんなスター選手・弥彦が初の日本人オリンピック選手としての孤独と緊張にさいなまれ自殺未遂。華やかな舞台裏での人気者が見せた苦悩が視聴者の共感を呼んだ。そして後半では、1964年東京オリンピック組織委員会のシーンでは、松坂桃李演じるJOC常任委員・岩田幸彰が陰になり日向になって準備に奔走。日本最初のオリンピックの舞台裏に手作りの温かみをもたらした。

仲野太賀ら若手注目株の名演も


また、スポーツがテーマなだけに従来の大河ドラマ以上に若手キャストの見せ場も多かった。第23回では、村田富江(黒島結菜)ら女学生が“女は素足をさらけ出してまでスポーツをすべきでない”という世論に立ち向かい、教室に立てこもるエピソードが光った。第36回、ベルリンオリンピックでプレッシャーと戦う水泳選手・前畑秀子(上白石萌歌)の「頑張れって言葉、おもろない。頑張って頑張って、わたしの人生、それでおしまい?」も胸をついたし、第39回で描かれた五りん(神木隆之介)の父・小松勝(仲野太賀)と志ん生の満州での邂逅(かいこう)では、小松が辿る運命に涙を禁じえなかった。

ほかにも関東大震災後、再会した孝蔵(森山)と清さん(峯田和伸)の喜びと、行方がわからなくなった妻・シマ(杉咲花)を探す増野(柄本佑)の悲しみの対比など、「いだてん」で胸に残るエピソードを挙げ出したらきりがない。