吉田鋼太郎はリビングを「劇場化」する“芝居筋”の持ち主 挑戦し続ける60歳

2019/12/26 09:23 配信

ドラマ

吉田鋼太郎撮影=阿部岳人

コメディもバッチリの武蔵がファンから愛された


武蔵のシーンは、手のひらサイズの“ミニ武蔵”が机上でちょこまかと暴れるなど、コメディ要素も多かった。春田と武蔵、そして副操縦士の成瀬(千葉雄大)と整備士の四宮(戸次重幸)が一堂に会し、本音をぶつけ合うために行われた「黒澤杯卓球大会」や「相撲大会」は、互いに愛を叫びながらポンポン飛び出すセリフと、男同士の激しいぶつかり合いが、まるで即興コントのようだった。

劇場版でも、五角関係にこじれた男5人で入ったサウナのシーンで「どこまでアドリブ?」と感じるコミカルな乱闘を見せ、このシーンは「おっさんずラブ」公式Twitter内で発表されたファンが選ぶ劇場版おっさんずラブ好きなシーンベスト3」の第2位に選ばれている。

キュートさと凛々しさ、笑いのセンスも抜群の武蔵のキャラクターが、ファンから愛されていたのである。

「―in the sky-」のラストはヒロインの名にふさわしく、思い焦がれた春田との恋を成就させる形で幕を閉じたが、武蔵ファンからは「まだいろんな武蔵できそう」と、「―in the sky-」の後も学校編の校長役、病院編の院長役、動物園編の園長役などを「見たい見たい!」との要望が上がっていたりする。