2020/03/26 08:00 配信
――役が決まったときのお気持ちは?
上田麗奈:とてもうれしかったのと同時に、ドッと緊張が押し寄せてきました。
オーディションのときから、湯浅監督の中にしっかりとしたイメージが出来上がっているように感じましたし、オーディション用の原稿を読んだだけでも、心をつかまれる感覚がありました。そんな作品に携われることがとても光栄であり、その分、プレッシャーも…。
ドキドキしながらも、とにかく全力でぶつかってみよう、と気持ちを整えていきました。
――歩は、青春の真っ只中で未曾有の災害に遭遇し、困難に遭っても希望を失わずに、家族とともに立ち向かっていく、という役柄ですが、演じられるにあたって意識したことや、役作りで何か参考にされたことなどはありますか?
上田:とっても不器用で、不安定で、可能性にあふれている歩。私が持っていないものをたくさん持っている女の子です。年齢も性格も、環境も、違いすぎるほど違う歩と、どうすれば寄り添っていけるのか、毎回本当に悩みながら、挑み続ける収録でした。私が今までやってきたことを全部捨てる勢いで、真っ白になって頑張ってみよう。そんな思いでしたが、実際どのようにアウトプットされていったのか、私自身も把握できていないシーンがたくさんあります。
――歩を演じられていて、共感する部分はありましたか?
上田:人見知りで引っ込み思案。心の中でいろんなコンプレックスが渦巻いているところに共感しました。日頃生活している中で、ネガティブな感情の方が強めに出てしまうのも、分かるな…と。歩の場合は、そこに思春期ならではの感情の起伏やコミュニケーションの取り方が乗っかってくるので、学生時代を思い返しながら、自分自身もどうにかあの頃の気持ちを取り戻せるよう、たくさん悩みながらも、ひとつひとつ頑張りました。
――Netflixで全世界190カ国へ配信される本作をこれからご覧になる方へ、メッセージをお願いします。
上田:誰にも観せたくない。だけど、すべての人に観ていただきたい。そんな風に思った作品に出会ったのは、初めてかもしれません。収録時は未完成の状態だったこともあり、本編がどのようなことになっているのか、私もまだ分からないことが多く、ドキドキしています。
たくさん悩みながらの収録でしたが、家族の行く末や、思春期で成長過程の歩だからこその最終話までの道のりに、注目していただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
アニメ「日本沈没2020」は、2020年、Netflixにて全世界独占配信される。
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